肌寒い日が続くと、家電量販店では加湿器と空気清浄機の売れ行きが伸びる。ジョーシン浦和美園イオンモール店を訪ね、販売スタッフの箭木宏之氏に売れ筋モデルを聞いた。
加湿器はスチーム式と気化ハイブリッド式が人気
箭木氏によると、肌寒い日が続いたときに売れ行きが伸びるのは第一に加湿器だという。「日本の冬は乾燥しますからね。温暖化の影響か、ここ数年は売れはじめるタイミングが後ろにずれていますが、それでも11月中下旬には多くの製品が売り切れになっていると思います」と話す。
加湿機能つきの空気清浄機も売れ行きが伸びる時期だ。加湿器に比べると季節性はやや薄まるものの、「乾燥する季節はインフルエンザなどが流行りますからね。空気清浄機は一年を通してみても、花粉の季節と今の時期に売れ行きがよく動くタイミングといえます」という。
加湿器売れ筋トップ3
加湿器第1位は、クアッズのスチームモデル「GLASS」。容量2.6Lのガラスポットを沸かして加湿する仕組みで、同店ではジョーシンオリジナルカラー(ダークグレー、ホワイト)の「QS649J」を展開。取材時の価格は1万9980円だった。
「沸騰している水が観賞できるユニークなデザインで、暖房効果もあります。置き場所には気を付ける必要がありますが、やはり“映える”デザインであることと、操作とお手入れが簡単であることが人気に繋がっていると思います」と箭木氏は説明する。
第2位は象印マホービンのスチームモデル「EE-TC60」。容量4.0Lの上位モデルで、取材時の価格は2万9480円。同社のスチーム式加湿器は低容量タイプも含めて総合的に売れているという。「同社がポットで培ったノウハウがつまっていまして、とにかくお手入れが楽。ボタン配置も分かりやすくて、操作も簡単なんですよね。持ち運ぶとこもポットと同じように扱えるということで、幅広い層に受けています」
第3位はダイニチ工業の気化ハイブリッド式「HD-RXT726」。タンク容量は6.3Lで、取材時の価格は3万4800円。「気化ハイブリッド式となると、ダイニチ工業さんが定番です。HD-RXT726になりますと、広めのお住まいでも全部まかなえるくらいの容量になるので、いまの時期ですと風邪対策で一台買っていくという方は多くいらっしゃいます。また、ハイブリッド式はフィルターのお手入れがポイントになりますが、同社はそこの評価も高いんですよね」
空気清浄機売れ筋トップ2
加湿機能つきの空気清浄機は「常に稼働させて、部屋に入ったときも素早く空気を綺麗にしてほしいということで、なるべく大容量の製品を選ぶ人が多い印象です。加湿機能もありますが、そちらはサブ的といいますか、やはり空気清浄メインで選ばれますね」という。
第1位はシャープのハイエンドモデル「KI-WX100」。高濃度のイオンを放出する「プラズマクラスターNEXT」機能を備え、加湿用には約4.3Lのタンクを装備。加湿フィルターの自動洗浄機能も備え、取材時の価格は14万8000円。「AIによって自動で最適な運転をしてくれ、空気の状態も一目で分かるようにデザインしています。高価なモデルですが、素早く空気を綺麗にしたいということで20~30代の若い方にもよく売れています」
第2位はダイキン工業の「MCK707AJ」。タワー型ハイグレードモデル「MCK707A」をベースにしたジョーシンオリジナルモデルで、「しずか快適自動」モードを備える。タンク容量は約3.4Lで、取材時の価格は6万9800円。「加湿部分のタンクは外して水道に持っていったり、本体にセットしたまま注ぎ口を開いて注いだりできます。この2way給水の使い勝手の良さが受けています」
取材時は空気清浄機の切り替えのタイミングだったため、旧世代の「MCK706AJ」も5万9800円で併売されていた。「旧世代は底値なのでやはり人気がありますが、新機能に注目する人も少なくありません」と新旧どちらも売れているという。
加湿と除湿が可能なモデルも安定人気
年中使うことを想定して空気清浄機を選ぶ人には、除湿機能もついたモデルが支持を集めている。ハイエンド系で人気があるのはダイキン工業の「MCZ706A」で、取材時の価格は19万8000円。コスパ重視の人にはシャープの「KI-TD50」がよく売れており、取材時の価格は4万9800円だった。
「もう本当に季節なしで、365日動かす想定で買われていきますね。エアコンに加湿や除湿機能があれば、空気清浄機は空気清浄を専門にして、なければそちらも任せる、みたいな感じで選ばれているのかなと思います」と箭木氏は話す。