あいおいニッセイ、テレマティクス保険で交通事故20%削減に成功
あいおいニッセイ、テレマティクス保険で事故20%減

あいおいニッセイ同和損害保険が提供する「テレマティクス自動車保険」が、契約者の交通事故件数を20%減少させる成果を上げている。この保険は、運転挙動を点数化し、安全運転の度合いに応じて保険料を変動させる仕組みで、現在約220万件の契約を獲得している。ノンフィクション作家の野地秩嘉氏が同社社長の新納啓介氏にインタビューし、その革新性と背景に迫った。

見守りが変える保険の在り方

新納社長は、保険の本質は「見守り」であり、人の支えになることだと強調する。従来の自動車保険は事故に遭った約10%の契約者だけを対象としていたが、テレマティクス保険では事故に遭わない残り90%の契約者にも「見守り」というサービスを提供できる。これにより、契約者は孤独感から解放され、安心感を得られるという。新納氏は「交通事故死ゼロ」を目標に掲げ、トヨタ自動車やトヨタコネクティッドのコネクティッドカー技術がこの保険の実現を可能にしたと語る。

チャレンジャー精神が生んだ革新

新納氏は、同社が業界内で中堅であったため、常にチャレンジャーとして行動してきたと説明する。「同業他社と同じことをしていたら存在意義がなくなる」という危機感から、他社が手を出さないテレマティクス保険の開発に踏み切った。社員には「ゲームチェンジャーになれる」と鼓舞し、目の前の壁を乗り越えればこの領域でリードできると説いた。その結果、大学生への就職人気調査で保険業界ナンバーワンを獲得するなど、成果が実を結びつつある。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

安全運転への行動変容

テレマティクス保険は、運転データをリアルタイムで収集・分析し、安全運転を促すフィードバックを提供する。これにより、乱暴な運転が改善され、100点満点の安全運転へと変わった事例も報告されている。保険料の割引がインセンティブとなり、契約者の行動変容を促進している。新納氏は「事故がなくなると保険会社は儲からない」という従来の常識を覆し、社会全体の安全に貢献するビジネスモデルを構築した。

未来への展望

新納氏は、テレマティクス保険を通じて交通事故死ゼロを目指すとともに、保険業界のゲームチェンジを推進する。同社の取り組みは、他の保険会社や自動車メーカーにも影響を与え、業界全体の安全意識向上につながることが期待される。今後もデータ活用を進め、より効果的な安全運転支援サービスを展開する方針だ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ