小学生の間で流行している「スクイーズ」を、40代男性ライターが1週間実際に使い、その感触や癒やし効果をレポートした。ポリウレタンやシリコン製の柔らかいおもちゃで、ぷにぷにとした触り心地が特徴だ。
編集部から届いた2つのスクイーズ
編集部から送られてきたのは、スクイーズブランド・iBLOOM(アイブルーム)の2商品。1つは大ぶりな「からあげ犬 ~柑橘を添えて~」(1815円)、もう1つは小さめの「コロコロふんわりシマエナガ」(1298円)だ。
からあげ犬を開けて触った瞬間の感想は「なんだこりゃ!」。それくらいもっちもちしている。ぎゅーっと握ると反発する感覚はなく、ずぶずぶと指が沈んでいく。形をしばらく保ったあと、ゆっくりと元に戻る不思議な触り心地だ。
さらに驚いたのが香りで、菓子パンを思わせる甘い匂いがする。見た目と手触りも相まって「これ、本当は食べられるんじゃないか?」と思ってしまうほどだ。シマエナガも同じようにふわふわ、もちもちとした触感で、クリーム系のデザートを思わせる甘い香り。おまんじゅうのようにも感じられるが、注意書きにもあるとおり食べ物ではない。
仕事中も外食先でもにぎにぎ
フリーライターである筆者は、家のパソコンデスクにからあげ犬とシマエナガを並べ、仕事を見守ってもらうことにした。デスクにはアインシュタイン先生の置物があり、その横に2匹を並べた。
甘い香りがすることもあり、置いているだけで少し気分がよくなる。パソコン作業の合間ににぎにぎするのもいいが、ストレスがたまったときには上からグーで「バガーン!」と殴っても、平気な顔をして元に戻ってくれるところもいい。かなり乱暴な使い方だが、筆者はこのストレス解消法を妙に気に入ってしまった。
夏休み中の中学生の娘と韓国料理店へ外食した際にもスクイーズを持っていき、料理を待つ間もにぎにぎして楽しんだ。スクイーズがあるとお互いににぎにぎしたり、変な顔になったスクイーズを見て笑っているだけで、間がもつという発見があった。料理が運ばれてきたあとは、料理の横に並べて「推しぬい」のように記念撮影もした。
「キュート・アグレッション」との出会い
1週間スクイーズと過ごす中で、かわいらしいキャラクターを手でむにむにしていると、少しいじめたくなる感覚があることに気づいた。つぶされてへこんでいる姿を「かわいい」と感じ、そこに妙な癒やしを感じるのだ。
すると中学生の娘が「それって、キュート・アグレッションじゃない?」と指摘。調べてみると、キュート・アグレッションとは、赤ちゃんやかわいい動物などを見たときに、かわいさのあまり「噛みつきたい」「つねりたい」「ぎゅっとしたい」といった、一見すると攻撃的な衝動を覚える心理現象のことだという。
正直なところ、最初は若い世代向けのアイテムで、大人が触ってもそれほど響かないのではないかと思っていた。ところが実際にむにむにしていると、「なんだか癒やされる」という感覚が少し分かった気がする。
とはいえ、40代男性がかわいらしいスクイーズを持ち歩くのは少々ハードルが高い。今後は自宅のデスクで、アインシュタイン先生の隣に置いて、仕事で嫌なことがあったときに“アグレッション”するという使い方を、しばらく続けてみようと思う。



