トヨタの燃料電池車MIRAI、航続距離850kmに向上
トヨタMIRAI、航続距離850kmに向上

トヨタ自動車は12月1日、燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の改良型を発売した。航続距離は従来の約750kmから850kmに向上し、水素充填時間は約3分とガソリン車並みの利便性を実現。価格は726万円からで、月販目標は200台としている。

航続距離850km、水素充填3分

新型MIRAIは、燃料電池スタックの出力密度を向上させ、水素タンクの容量を増加。これにより航続距離を100km延伸した。また、モーター出力も向上し、加速性能が改善。外観はフロントグリルを刷新し、よりスポーティなデザインに変更された。

トヨタは水素社会の実現に向け、燃料電池車の普及を推進。しかし、水素ステーションの整備が課題で、全国で約160カ所にとどまる。トヨタは水素ステーションの設置促進や、水素供給コストの低減に取り組むとしている。

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水素ステーション不足が課題

トヨタの広報担当者は「MIRAIの性能向上により、水素の利便性をアピールできる。しかし、水素ステーションの整備が進まなければ普及は難しい。行政と連携し、インフラ整備を加速したい」と語る。

燃料電池車は電気自動車(EV)と並ぶ次世代エコカーの候補だが、EVに比べて水素インフラの整備が遅れており、普及の壁となっている。トヨタは2025年までに水素ステーションを全世界で1000カ所に増やす目標を掲げている。

月販目標200台、需要拡大へ

新型MIRAIの月販目標は200台で、主に法人向けや自治体向けが中心。一般消費者への普及には、水素ステーションの拡充とコスト低減が不可欠だ。トヨタは2030年までに燃料電池システムの価格を半減する目標を掲げている。

今回の改良型投入で、トヨタは水素技術の優位性を強調し、FCV市場の活性化を図る。しかし、水素インフラの整備が追いつかなければ、販売台数の大幅な伸びは期待できない。トヨタは水素社会の実現に向け、長期的な視点で取り組む方針だ。

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