トヨタ、EV販売目標を30%下方修正 2030年300万台に
トヨタ、EV販売目標を30%下方修正 300万台に

トヨタ自動車は17日、2030年の電気自動車(EV)の世界販売目標を従来の350万台から300万台に引き下げると発表した。約14%の下方修正で、世界のEV需要が想定ほど伸びていないことを反映した判断だ。一方で、ハイブリッド車(HV)の販売を強化し、電動化全体の戦略を見直す。

目標修正の背景

トヨタは2026年までにEVを年150万台販売する目標を掲げていたが、2025年の実績は約10万台にとどまっている。世界的なEV市場の減速に加え、中国市場での競争激化や充電インフラの整備遅れが影響した。トヨタの佐藤恒治社長は「市場の動向を踏まえ、現実的な目標に修正した」と述べた。

ハイブリッド車へのシフト

トヨタはEV目標を下方修正する一方、HVの販売を拡大する方針だ。2025年のHV販売は約350万台と好調で、2030年には500万台を目指す。また、プラグインハイブリッド車(PHV)や燃料電池車(FCV)も含めた電動車全体の販売目標は、従来の550万台を維持する。

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同社は、EV専用プラットフォームの開発を進める一方で、HV向けのエンジン改良も継続する。佐藤社長は「お客様のニーズに合わせたマルチパスウェイ戦略が重要だ」と強調した。

市場の反応と今後の見通し

アナリストからは、トヨタの現実的な姿勢を評価する声がある。一方で、EVシフトの遅れを懸念する見方も根強い。トヨタは2026年までにEV10車種を投入する計画で、バッテリーのコスト削減にも取り組む。中国市場向けには、現地企業との提携を強化し、低価格EVの開発を急ぐ。

今回の目標修正は、業界全体のEV戦略に影響を与える可能性がある。トヨタの株価は発表後、一時2%上昇した。

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