トヨタ自動車とホンダが中国の電気自動車(EV)市場で苦戦を強いられている。現地メーカーの攻勢により販売シェアを奪われ、2023年の販売台数が前年比で減少した。
中国EV市場での日本メーカーの苦戦
中国自動車工業協会のデータによると、2023年の中国EV販売台数は前年比36%増の約950万台に達した。しかし、トヨタの中国でのEV販売台数は約2万4000台と、前年比で約30%減少。ホンダも約1万5000台と、同20%減少した。
一方、中国メーカーのBYDは2023年に約157万台のEVを販売し、前年比73%増と急成長。市場シェアも16%から20%に拡大した。また、上海汽車や蔚来汽車(NIO)などの新興メーカーも販売を伸ばしている。
日本メーカーの戦略と課題
トヨタは中国市場向けに「bZ4X」などのEVを投入しているが、価格競争や充電インフラの整備不足が課題となっている。ホンダも「e:Nシリーズ」を投入するが、中国消費者のブランド認知度向上が急務だ。
両社は中国でのEV生産能力を増強する計画だが、現地メーカーとの競争は激化している。市場調査会社の担当者は「日本メーカーは技術力で優位性を持つが、価格とスピードで中国メーカーに劣る」と指摘する。
今後の見通し
中国EV市場は今後も拡大が見込まれ、2025年には新車販売の半数以上がEVになると予測される。トヨタとホンダは、中国市場でのシェア回復に向けて、より競争力のあるモデル投入や現地パートナーとの連携強化が求められる。



