2025年1-2月の中国市場における日本メーカーの電動車販売が明らかになった。トヨタ自動車とホンダは前年同期比で大幅な減少を記録した一方、日産自動車は16%増と堅調な伸びを示した。中国市場でのEVシフトが加速する中、日本メーカー各社の明暗が分かれる結果となった。
トヨタのEV・PHV販売、前年比44%減
トヨタ自動車の2025年1-2月の中国市場における電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数は、前年同期比44%減の約4,500台だった。特にEVの「bZ4X」やPHVの「RAV4 PHV」の販売が低迷。中国市場ではBYDやテスラなどの競合が値下げ攻勢を強めており、トヨタの電動車は価格競争で劣勢に立たされている。
ホンダも29%減、中国勢の攻勢に苦戦
ホンダのEV・PHV販売は同29%減の約3,200台。ホンダは中国市場で「e:N」シリーズを投入しているが、販売は伸び悩んでいる。中国メーカーのBYDが2024年に世界販売でホンダを上回るなど、中国勢の存在感が増している。ホンダは2025年中に新型EVを投入する計画だが、巻き返しには時間がかかるとみられる。
日産は16%増、新型EV「アリア」が好調
一方、日産自動車はEV・PHV販売が同16%増の約6,800台と好調を維持。特にEV「アリア」の販売が牽引している。日産は中国市場で「e-POWER」搭載車も投入しており、電動車ラインアップの充実が奏功した。ただし、全体の新車販売は前年同期比で微減しており、依然として厳しい競争が続いている。
中国EV市場の競争激化、日本勢の課題
中国の新車販売市場では、EVとPHVの普及が急速に進んでいる。2025年1-2月の中国全体のEV・PHV販売は前年同期比で約30%増加したと推定される。しかし、日本メーカーのシェアは低下傾向にある。中国メーカーのBYDや上海汽車、そしてテスラが市場を席巻しており、日本勢は価格面でも技術面でも後れを取っている。特にトヨタとホンダは、中国市場に特化したEV戦略の見直しを迫られている。
日産の好調要因と今後の展望
日産の好調は、早い段階から中国市場向けのEV開発を進めてきたことが要因だ。日産は2024年に新型EV「アリア」を投入し、中国の消費者に受け入れられた。また、「e-POWER」技術を搭載したモデルも好評で、電動車全体の販売を押し上げている。ただし、中国市場ではBYDが低価格EVを投入しており、日産も値下げ競争に巻き込まれるリスクがある。日産は2025年以降、さらに新型EVを投入する計画で、シェア拡大を目指す。
日本メーカー全体の中国市場戦略
日本メーカー各社は、中国市場でのEVシフトに対応するため、戦略の見直しを迫られている。トヨタは中国市場向けの新型EVを2026年までに投入すると発表しているが、それまでの間の戦略が課題だ。ホンダは中国の合弁パートナーとの協業を強化し、現地生産の拡大を進める。日産は中国市場でのEV販売を拡大しつつ、収益性の確保が求められる。中国市場は世界最大の自動車市場であり、日本メーカーの生き残りをかけた戦いが続く。



