スズキは24日、軽規格の電気自動車(EV)を今秋に発売すると発表した。これに合わせて、試作車を報道陣向けに公開した。少ない電力で効率良く走れる「電費」の良さが売りで、ガソリン車から違和感なく乗り換えられる使い勝手を重視したという。軽EV市場への参入は他社に後れをとっていたが、巻き返しを狙う。
「eスカイ」の概要
軽EV「eスカイ」は、主力の軽自動車「アルト」とほぼ同じサイズ。1度の充電で走れる距離は310キロ(試作車参考値)を確保した。主に通勤や日常の買い物での利用を想定する。
低電費と乗り心地へのこだわり
こだわったのは「電費」の良さだ。車両の軽量化などによって、1キロを走るのに必要な電力を97ワット時(同)に抑え、競合する国産軽EVより少ない電力で走れるようにした。
アクセルを優しく踏んだ場合、EV特有の鋭い加速をあえて抑え、ガソリン車のように緩やかに発進するようにした。「EVということを気にせず運転できる」(津幡知幸チーフエンジニア)のが特徴だ。
価格と市場戦略
価格は検討中という。競合他社の軽EVは200万円台からで、政府の補助金は最大58万円。吉田慎・電動化推進課長はこうした市場動向を踏まえたうえで「手の届きやすい価格で届けたい」と話す。



