パナソニック、テスラとの関係強化でEV電池生産を拡大へ
パナソニック、テスラとの関係強化でEV電池生産拡大

パナソニックは、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の生産能力を2030年までに現在の3倍に引き上げる計画を発表した。この拡大は、米テスラとの提携強化が背景にある。

生産能力3倍へ、新工場建設も視野

パナソニックの電池事業を統括する担当者は「テスラとの協業は極めて重要だ。需要の増加に対応するため、生産能力の増強は不可避」と述べた。具体的には、現在年産約50GWhの生産能力を、2030年までに150GWh以上に拡大する。新工場の建設地は未定だが、北米やアジアが候補に挙がっている。

パナソニックはすでにテスラと共同で、米ネバダ州のギガファクトリーで電池を生産している。今回の拡大計画では、この工場の生産ラインを増設するとともに、新たな工場を建設する可能性も検討している。これにより、テスラのEV生産計画に必要な電池供給を確実にする狙いがある。

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EV市場の成長に対応

世界のEV市場は急速に拡大しており、2025年には年間販売台数が2000万台を超えるとの予測もある。パナソニックは、こうした需要の高まりに対応するため、電池生産の増強を急いでいる。同社はテスラ向けのほか、他の自動車メーカーにも電池を供給しており、顧客基盤の拡大も図る。

パナソニックの2022年度の電池事業の売上高は約1兆円で、営業利益は1000億円を超える。生産能力の拡大により、2025年度には売上高2兆円、営業利益2000億円を目指す。

技術開発も加速

パナソニックは、次世代電池の開発も推進している。特に、エネルギー密度を高めた「4680型」電池の量産化を目指しており、テスラとの協業で技術開発を加速させる。4680型電池は、従来の2170型に比べてエネルギー密度が5倍、出力が6倍向上し、コストも低減できるとされる。

パナソニックの技術責任者は「4680型電池の量産技術は、テスラとの共同開発で大きく前進した。2024年までに量産ラインを稼働させる」と語った。

競争激化の中での生き残り策

EV電池市場では、中国のCATLや韓国のLGエナジーソリューションなどがシェアを拡大しており、競争が激化している。パナソニックは、テスラとの強固な関係を武器に、高品質な電池を供給することで差別化を図る。

業界アナリストは「パナソニックはテスラとの関係を強化することで、安定した需要を確保できる。しかし、他社との競争に勝つためには、さらなるコスト削減と技術革新が必要だ」と指摘する。

パナソニックは、今回の生産能力拡大計画を着実に実行し、EV電池市場での地位を確固たるものにしたい考えだ。

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