パナソニック、中国EV市場で電池シェア拡大へ新工場建設
パナソニック、中国EV電池新工場建設へ

パナソニックホールディングスは、中国の電気自動車(EV)市場で電池シェアを拡大するため、新工場を建設する方針を固めた。2028年までに生産能力を現在の2倍に引き上げ、テスラや中国のEVメーカーへの供給を強化する。

新工場の詳細と生産計画

新工場は中国・江蘇省に建設され、2025年にも着工する見通し。投資額は約1000億円規模で、リチウムイオン電池の生産を担う。生産開始は2027年を予定しており、年間生産能力は約30GWhを見込む。

パナソニックは現在、中国で大連と蘇州に工場を保有。新工場の稼働により、中国での年間生産能力は約50GWhに達する。これはEV約100万台分に相当する。

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中国EV市場の成長と競争激化

中国のEV市場は世界最大で、2023年の新車販売に占めるEVの割合は約25%に達した。中国政府は2035年までに新車販売の50%をEVとする目標を掲げており、市場はさらに拡大が見込まれる。

しかし、競争も激化している。中国のCATLやBYDがシェアを拡大する中、パナソニックはテスラとの強固な関係を活かし、高品質な電池で差別化を図る。2023年の世界EV電池市場でパナソニックのシェアは約8%で、CATL(約37%)、BYD(約16%)に次ぐ3位。

テスラとの連携強化

パナソニックはテスラ向け電池の主要サプライヤーであり、米国ネバダ州のギガファクトリーでも生産を行っている。中国新工場では、テスラ向けの4680型電池も生産する可能性がある。パナソニックの担当者は「中国市場の需要に応えるため、生産能力を増強する」とコメント。

また、パナソニックは中国のEVメーカー、蔚来汽車(NIO)や小鵬汽車(XPeng)への供給も検討しており、顧客基盤の多様化を進める。

業績への影響と今後の戦略

パナソニックの電池事業は2023年度に営業赤字を計上したが、新工場の稼働により収益改善を目指す。2028年度には同事業で営業利益率5%以上を目標とする。同社はEV電池事業を成長の柱と位置付け、総投資額は2024年度から2028年度までに約7000億円を計画。

アナリストからは「中国市場でのシェア拡大は重要だが、競争が激しく収益化には時間がかかる」との指摘もある。パナソニックは技術力と品質で優位性を維持し、持続可能な成長を目指す。

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