パナソニック、EV向け新型バッテリーで航続距離30%向上へ
パナソニックEV向け新型バッテリー航続距離30%向上

パナソニックは7月10日、電気自動車(EV)向けの新型リチウムイオン電池を開発したと発表した。従来品と比べてエネルギー密度を約20%向上させ、EVの航続距離を約30%延ばせるという。2026年度中の量産開始を目指す。

技術の詳細と特徴

新型電池は、正極材料にニッケル含有量の高いNCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)系材料を採用。負極にはシリコンを混入した材料を使用し、エネルギー密度を高めた。また、電解液の改良により、充放電の効率を向上させた。パナソニックの担当者は「材料の組み合わせと構造の最適化により、性能を大幅に引き上げた」と説明する。

市場への影響と競争

EV市場では航続距離の延長が消費者の大きな関心事となっている。パナソニックの新電池は、現行のEVに搭載されている一般的なリチウムイオン電池と比較して、同じ重量で約30%長い距離を走行可能。これにより、航続距離500kmクラスのEVが650km以上に伸びる計算だ。競合する韓国系バッテリーメーカーも高エネルギー密度製品を開発中で、市場競争が激化している。

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生産計画と供給

パナソニックは、和歌山県の工場で新型電池の生産を計画。設備投資額は非公表だが、量産開始時には月産数万個規模を見込む。また、北米のEVメーカーとの供給契約も協議中とされる。同社は「EV普及の鍵は航続距離とコスト。新型電池で両方を改善できる」とコメントしている。

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