日産自動車は16日、神奈川県の日産グローバル本社ギャラリーで新型『エルグランド』の発売記念イベントを開催し、新たなブランドメッセージ「らしく走れNISSAN」を発表した。同日発売の新型『エルグランド』は、このメッセージを体現する最初のモデルと位置づけられている。
新型エルグランドの技術的特徴
新型『エルグランド』には、第3世代となる日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」と、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」、さらにインテリジェント ダイナミックサスペンションが採用された。日産は、乗員全員が感じられる乗り心地の良さと、『エルグランド』のDNAである「運転の愉しさ」をさらにレベルアップさせ、いつまでも乗っていたくなるグランドツーリング体験を提供するとしている。
メーカー希望小売価格は、グレード「X e-4ORCE」が689万7000円、「G e-4ORCE」が757万9000円(いずれも税込)に設定された。
ブランドメッセージに込めた思い
イベント冒頭、日産自動車の執行職・杉本全氏は「本日は、新型『エルグランド』を通して、新しいプレミアムミニバンの価値を皆様にご紹介いたします。それとともに、これからの日産の思いを込めた新しいブランドメッセージも発表いたします」と述べ、「らしく走れNISSAN」を掲げた。
杉本氏は「日産はこれまでも、創業者の精神でもある『他がやらぬことをやる』という考え方のもと、挑戦を続けてまいりました」とし、『GT-R』での走る喜びの追求や、『リーフ』での電気自動車による走りの楽しさを具体例として挙げ、「多くのお客様にお届けすることに挑戦をしてまいりました」と説明した。
その一方で「私たちが目指してきたのは、技術のための技術を開発することではありません。技術を通して、その先であるお客様の喜びや感動、そしてより豊かな体験を実現することです」と強調。さらに「私たちを取り巻く環境は大きく変化をしています。車の選び方も暮らし方、そして人生において大切にしたい価値観は1人1人異なります。誰かが決めた1つの正解を目指す必要はなく、それも含めて自分にとって納得できる道を選びたい。人と同じ答えを求めるのではなく、自分らしくありたい。そのような価値観がより広がっていると感じています」とユーザー心理を分析した。
「だからこそ、私たちはこれからも日産らしく挑戦をしていきます。その挑戦によって生まれた価値、お客様1人1人が大切にされている自分らしさが重なり合うことが、より豊かな体験が生まれると信じています。『らしく走れNISSAN』、この言葉にはそんな思いを込めています」と語った。
新型エルグランドの歴史と位置づけ
杉本氏は、新型『エルグランド』を「新しいブランドメッセージを体現するモデル」と位置づけ、その歴史を紹介した。「『エルグランド』は、初代から一貫して日本のお客様の移動に新しい価値を提案してきたモデルです。約30年前、初代は、ゆとりある世界、上質な動き、堂々とした存在感によって、プレミアムミニバンという新しい価値を切り開いていました」と述べた。
今回の新型については「単に人や荷物を運ぶための車ではなく、移動の時間そのものをより豊かで心地よく、特別な時間にする。そういうことを目指しました」とコンセプトを説明。その実現の鍵として「日産が磨き続けてきた電動化技術」を挙げ、「第3世代となる『e-POWER』と電動駆動4輪制御技術『e-4ORCE』によって、ドライバーには思い通りに操る喜びを、後席のお客様にはブレの少ない快適な移動空間を提供いたします。私たちは、この電動化技術によって実現する、まるでレールの上を走るような滑らかな走りは、新しいプレミアムミニバンの価値になると考えました」と自信を見せた。
今後の展望
杉本氏は「私たちは新型『エルグランド』を、これからの日産をけん引する重要なモデルと位置づけています。それは単に販売台数を示しているわけではありません。この車を通じて、お客様にどのような価値をお届けしたいのか、その第1歩を示すモデルであると考えています」と強調。「ぜひこれから全国の販売店で、前席にも後席にも実際にお乗りいただいて、新型『エルグランド』ならではの走り空間、そして移動体験をご体感いただきたいと思っています」と来場を呼びかけた。



