EVシフト加速、日産新型アリアは航続600km超えで市場競争激化へ
EVシフト加速、日産新型アリア航続600km超え

日産自動車は、新型電気自動車(EV)「アリア」の大幅改良版を2025年に発売すると発表した。最大の特徴は航続距離が従来の約500kmから600km超へと延伸された点で、これによりテスラのモデルY(航続約580km)を上回る。価格は500万円台からとされ、同社は年間販売台数10万台を目標に掲げる。

技術革新と競争環境

新型アリアには、同社が開発した新型リチウムイオン電池「e-POWER Gen2」を搭載。エネルギー密度が従来比で20%向上し、充電時間も30分で80%まで回復する急速充電に対応する。日産の広報担当者は「EV市場でのリーダーシップを取り戻すため、航続距離と価格の両面で競争力を持つ製品を投入する」と述べている。

一方、競合他社も攻勢を強めている。米テスラは2024年にモデル3の航続距離を620kmに引き上げ、中国のBYDも500万円以下のEV「シール」を日本投入予定。さらに、トヨタ自動車も2026年までに航続800kmの全固体電池搭載車を計画しており、日本市場でのEV競争は一段と激しさを増す。

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市場への影響と課題

日産の新型アリア投入は、国内EV市場の拡大を後押しすると期待される。しかし、充電インフラの整備が追いついていない現状が課題だ。経済産業省のデータによると、2024年時点の急速充電器設置数は全国で約2万基と、政府目標の3万基に達していない。充電環境の改善が販売促進の鍵を握る。

また、原材料価格の高騰も懸念材料だ。リチウム価格は2023年比で30%上昇しており、日産は調達コスト削減のため、同社の電池子会社と協業し、生産工程の効率化を進めている。

今後の展望

日産は2028年までにEVの販売比率を40%に引き上げる計画で、新型アリアはその旗艦モデルとなる。アナリストは「航続距離600kmは実用十分なレベルで、価格競争力も高い。ただし、テスラや中国勢の追随が早いため、継続的な技術革新が不可欠」と指摘する。

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