イーロン・マスク氏、Neuralink初の臨床試験で脳にチップ埋め込みへ
マスク氏Neuralink、初の臨床試験で脳チップ埋め込みへ

イーロン・マスク氏が共同創業した脳インプラントスタートアップNeuralinkは、脳にチップを埋め込む初の臨床試験について、米食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと発表した。同社は、四肢麻痺患者を対象に、思考のみでコンピューターやスマートフォンを操作できるようにする技術の安全性と有効性を評価する。

PRIME試験の概要

Neuralinkは公式ブログで、この臨床試験を「PRIME(Precise Robotically Implanted Brain-Computer Interface)」と命名。試験では、ロボットを用いて脳の運動野に超極細の糸状電極を埋め込み、外部デバイスと無線通信する「N1」インプラントを使用する。目標は、四肢麻痺患者がカーソルやキーボードを思考で操作できるようにすることだ。

FDA承認の意義

Neuralinkは2022年にFDAから臨床試験の承認を申請したが、当初は安全性の懸念から却下されていた。しかし、同社は動物実験での問題点を改善し、今回の承認に至った。マスク氏は以前、2020年内に臨床試験を開始すると述べていたが、実現には至っていなかった。今回の承認は、脳コンピューターインターフェース(BCI)技術の実用化に向けた大きな一歩とされる。

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競合状況と今後の展望

Neuralink以外にも、米国のSynchronやBlackrock NeurotechなどがBCIの臨床試験を進めており、競争が激化している。Synchronは2021年にFDAの承認を得て、すでに患者へのデバイス埋め込みを実施している。Neuralinkは、より多くの電極と高帯域幅のデータ転送を実現することで、他の技術との差別化を図る。

マスク氏は、将来的には失明や麻痺の治療、さらには人間の認知能力の拡張につながると主張している。しかし、倫理的な懸念や長期的な安全性の課題も指摘されており、今後の試験結果が注目される。

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