中国の電気自動車(EV)市場で、日本メーカーが苦戦を強いられている。一方、中国大手のBYDは快進撃を続けており、その差は年々広がっている。
BYDの急成長と日本勢の低迷
2024年の中国EV販売台数は前年比35%増の約300万台に達し、BYDはそのうち約30%のシェアを占めた。日本メーカーでは、日産自動車がリーフなどで奮闘するが、販売台数はBYDの10分の1にも満たない。トヨタ自動車は中国市場でのEV投入が遅れ、存在感を示せていない。
この現象について、自動車業界アナリストの田中氏は「日本メーカーはハイブリッド車(HV)に注力しすぎた。中国市場ではEVシフトが急速に進んでおり、対応が遅れた」と指摘する。
価格競争と技術革新
BYDの強みは低価格と技術力にある。同社のEV「シー」シリーズは、競合他社より2割以上安い価格帯で販売され、中国政府の補助金も追い風となった。また、自社開発のブレードバッテリーは安全性と航続距離で優位性を持つ。
日本メーカーは品質やアフターサービスで強みを持つが、価格面では太刀打ちできない。特に中国の若い消費者は、最新技術を搭載したEVを低価格で求める傾向が強い。
今後の展望
中国EV市場は2025年にはさらに拡大し、販売台数が400万台を超えるとの予測もある。日本メーカーは、中国市場向けのEVを現地生産する計画を進めるが、BYDの勢いを止めるのは容易ではない。
業界関係者は「日本メーカーが生き残るには、中国企業との提携や、独自の技術開発が不可欠」と語る。日本勢の巻き返しが期待されるが、時間は限られている。



