中国の電気自動車(EV)市場で、日本車メーカーが苦戦を強いられている。一方、中国大手のBYD(比亜迪)は販売を大幅に伸ばし、存在感を増している。2024年のBYDのEV販売台数は前年比で約70%増加し、約300万台に達した。これに対し、トヨタ、ホンダ、日産などの日本車メーカーはEVシフトの遅れから市場シェアを落としている。
日本車メーカーのEV戦略の遅れ
日本車メーカーは、中国市場で長年ガソリン車やハイブリッド車で高いシェアを誇ってきたが、EVへの移行で出遅れている。トヨタの2024年の中国でのEV販売台数は約10万台にとどまり、BYDの3%未満だ。ホンダと日産もそれぞれ約5万台と低迷している。
BYDの躍進の要因
BYDの躍進の背景には、自社開発のバッテリー技術や低価格戦略がある。同社の「Seagull」や「Atto 3」などのモデルは、10万元(約200万円)以下の価格帯で販売され、中国の大衆市場で支持を集めている。また、政府のEV補助金や充電インフラの整備も追い風となっている。
日本車メーカーの今後の課題
日本車メーカーは、中国市場でのEV販売を強化するため、現地生産や提携を進めている。トヨタは2025年までに中国でEVを10モデル投入する計画を発表。ホンダは広州汽車との合弁でEV工場を建設中だ。しかし、BYDの勢いを止めるのは容易ではないと専門家は指摘する。
中国自動車工業協会のデータによると、2024年の中国のEV販売台数は前年比35%増の約1000万台と予想される。日本車メーカーがこの成長市場で巻き返せるか、注目される。



