EVシフト加速、中国市場で日本車が苦戦する理由と今後の展望
EVシフト加速、中国市場で日本車が苦戦する理由 (09.07.2026)

中国市場における日本車メーカーの苦戦が鮮明になっている。世界最大の自動車市場である中国では、電気自動車(EV)へのシフトが急速に進んでおり、2023年の新車販売に占めるEVの割合は25%を超えた。一方、日本車メーカーはEV投入の遅れから販売台数を減少させており、特に日産自動車と三菱自動車の落ち込みが顕著だ。

日本車メーカーの販売減少とその背景

2023年の中国市場における日本車の販売台数は、前年比で約10%減少した。日産は前年比16%減の約79万台、三菱は32%減の約8万台と大幅な減少を記録。ホンダも5%減の約123万台と伸び悩んだ。これに対し、中国のEV大手BYDは前年比62%増の約302万台を販売し、市場シェアを拡大している。

日本車メーカーの苦戦の背景には、EVへの対応の遅れがある。中国市場では、中国政府の補助金政策や充電インフラの整備により、EV需要が急拡大。さらに、BYDや上海汽車などの中国メーカーが低価格で高性能なEVを投入し、市場を席巻している。一方、日本車メーカーはハイブリッド車(HV)に強みを持つが、EVのラインナップが限られており、消費者のニーズに応えきれていない。

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現地化戦略の限界と新たな動き

日本車メーカーはこれまで、中国市場での現地生産を拡大してきたが、EVシフトに対応するための投資が遅れている。日産は中国の合弁パートナーである東風汽車と共にEV生産を計画しているが、量産化は2025年以降とみられる。三菱は中国市場での生産を縮小し、撤退の可能性も報じられている。

一方、トヨタ自動車は中国市場でEV投入を加速する方針を打ち出している。2024年には中国市場向けのEV2車種を投入予定で、現地パートナーとの協業も強化する。しかし、中国メーカーの勢いに追い付くのは容易ではないとみられる。

今後の展望と日本車メーカーの課題

中国市場でのEVシフトは今後も加速すると予想される。2025年には新車販売に占めるEVの割合が40%を超えるとの見方もある。日本車メーカーが生き残るためには、EVの開発・生産体制を抜本的に見直し、中国市場に特化した戦略が必要だ。

また、価格競争力の向上も課題だ。中国メーカーのEVは、補助金を活用して低価格を実現している。日本車メーカーは、バッテリーの現地調達や生産効率の向上により、コスト削減を進める必要がある。

さらに、中国市場でのブランド力維持も重要だ。日本車は品質や燃費性能で評価されてきたが、EV時代にはソフトウェアやコネクテッド技術の優位性が求められる。中国メーカーが先行するこれらの分野での差別化が鍵となる。

日本車メーカーが中国市場で再び存在感を示すには、EVシフトへの迅速な対応と、現地ニーズに合った商品開発が不可欠だ。今後の動向が注目される。

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