日産自動車とホンダが、電動化戦略を加速させている。中国市場での競争激化により、両社はEV(電気自動車)投入の加速やコスト削減を迫られている。日産は2025年までに新型EVを投入し、バッテリー調達の見直しも進める方針だ。ホンダは2026年までに北米向けEVの生産を開始し、中国市場では現地企業との協業を強化する。
日産の新戦略:コスト削減とEV投入加速
日産は2023年11月、電動化戦略を加速する計画を発表した。2025年までに新型EVを投入し、バッテリーコストを2028年までに現在の半分にする目標を掲げている。また、日産は中国市場での販売低迷を受けて、生産能力を30%削減する方針だ。これにより、固定費の削減を図る。
ホンダの北米戦略と中国での協業
ホンダは2026年までに北米向けEVの生産を開始する計画だ。同社はゼネラル・モーターズ(GM)との協業により、北米市場向けEVを投入する。中国市場では、現地のEVメーカーであるCATL(寧徳時代新能源科技)とバッテリー調達で提携し、2027年までに10車種以上のEVを投入する計画だ。
中国市場の脅威と日産・ホンダの苦戦
中国市場では、BYD(比亜迪)などの現地メーカーがEV販売を急拡大している。2023年の中国新車販売に占めるEVの割合は約25%に達し、今後も増加が見込まれる。日産とホンダは中国市場でのシェアを伸ばせておらず、日産の2023年度上期の中国販売台数は前年同期比で約20%減少した。ホンダも同様に苦戦しており、2023年度上期の中国販売台数は前年同期比で約15%減少した。
バッテリー調達の見直しとコスト競争
日産とホンダは、バッテリー調達の見直しを進めている。日産は、中国のCATLや韓国のLGエナジーソリューションなどとの協業を拡大する。ホンダもCATLとの提携を強化し、バッテリーコストの削減を図る。両社は、バッテリーの内製化も検討している。
今後の展望と課題
日産とホンダは、EVシフトに対応するため、大規模な投資を必要としている。日産は2026年度までに電動化に2兆円を投資する計画だ。ホンダも2030年までに電動化に5兆円を投資する方針だ。しかし、中国市場での競争激化により、収益性の確保が課題となっている。両社は、コスト削減と販売拡大を両立させる戦略が求められる。



