EV販売鈍化でバッテリー業界再編、中国勢がリード広げる
EV販売鈍化でバッテリー業界再編、中国勢がリード

世界の電気自動車(EV)販売の伸びが鈍化する中、バッテリー業界では再編が加速している。中国の寧徳時代新能源科技(CATL)と比亜迪(BYD)が市場シェアをさらに拡大し、日本や韓国のメーカーは競争に苦しんでいる。

EV販売減速の影響

2024年の世界のEV販売台数は前年比で約20%増と、2023年の35%増から伸びが鈍化した。特に欧州では補助金削減や充電インフラ不足が響き、販売が低迷している。これにより、バッテリーメーカーは過剰在庫と価格競争に直面している。

調査会社SNEリサーチによると、2024年1~8月の世界のEV用バッテリー搭載量は約510GWhで、CATLが35%のシェアを占めトップ。BYDが16%で続き、両社で過半を占める。一方、日本のパナソニックはシェアが5%に低下し、韓国のLGエナジーソリューションは13%と前年から減少した。

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中国勢の強み

CATLはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池でコスト競争力を武器に、テスラやBMWなど海外メーカーにも供給を拡大。BYDは自社製EVに搭載するだけでなく、他社への販売も増やしている。両社は低価格帯のEV向け電池で優位に立ち、市場シェアを伸ばしている。

中国勢の強みは、政府の支援と大規模生産によるコスト削減にある。中国国内のEV販売は依然として堅調で、2024年は前年比25%増が見込まれる。これにより、中国メーカーは安定した需要を確保し、技術開発に投資できる。

日韓メーカーの苦戦

日本のパナソニックは、テスラ向け供給に依存しており、テスラの販売鈍化が直撃。2024年度のバッテリー事業は赤字に転落する見通しだ。韓国のLGエナジーソリューションは、GMやフォルクスワーゲン向けが伸び悩み、シェアを落としている。

日韓メーカーは高価格帯の三元系電池に強みを持つが、EV市場が低価格帯にシフトする中で競争力を失いつつある。業界アナリストは「今後数年で、中国勢が世界市場の半分以上を占めるだろう」と予測する。

再編の行方

バッテリー業界では、生き残りをかけた提携や買収が活発化している。欧米メーカーは中国勢に対抗するため、独自のバッテリー生産を目指すが、コスト面で課題が多い。業界再編はさらに進み、大手数社に集約される可能性が高い。

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