EV販売減速で中国勢が欧州市場で苦戦、日本ブランドに逆風も
EV販売減速で中国勢欧州苦戦、日本ブランド逆風

欧州連合(EU)における電気自動車(EV)の販売が減速し、中国のEVメーカーが市場シェアを拡大するのに苦戦している。欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、2024年第1四半期のEV販売台数は前年同期比でわずか3.8%増に留まり、2023年の同29%増から急減速した。この傾向は中国勢にとって逆風となっており、BYDやMGなどの中国ブランドの欧州市場シェアは、2023年の8%から2024年第1四半期には7%に低下した。

中国EVメーカーの戦略と課題

中国のEVメーカーは、低価格モデルを武器に欧州市場での拡大を目指してきた。しかし、EUが中国製EVに対する追加関税の検討を開始したことや、補助金削減による需要低迷が影響している。BYDの広報担当者は「欧州市場は依然として重要だが、規制環境の変化に対応する必要がある」と述べている。また、MGの親会社である上海汽車も、現地生産の検討を加速している。

日本ブランドへの影響

この状況は、トヨタや日産などの日本ブランドにも影響を与える可能性がある。日本メーカーはハイブリッド車(HV)で強みを持つが、EVシフトの遅れが懸念されている。トヨタの豊田章男会長は「EVだけでなく、多様なパワートレインの選択肢を提供する」と述べ、HVや水素燃料電池車も並行して開発する方針を示している。

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今後の見通し

市場調査会社のIHSマークイットは、2024年の欧州EV販売台数を前年比で5%増と予測するが、2023年の予測から下方修正している。中国勢は価格競争力を維持しながら、規制対応と現地生産の拡大が課題となる。一方、日本ブランドはEV投入を加速する必要に迫られている。日産は2026年までに欧州でEVの新型車を5車種投入する計画を発表している。

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