EVシフト加速、日本市場で中国メーカーが攻勢 2024年販売台数が前年比2倍に
EVシフト加速、中国メーカー攻勢 日本市場販売2倍

日本市場における中国メーカー製の電気自動車(EV)の販売が急拡大している。2024年の販売台数は前年比で約2倍となり、特に小型EVを中心にシェアを伸ばしている。背景には、政府のEV購入補助金や充電インフラ整備の進展に加え、中国メーカーの低価格戦略がある。

中国勢の躍進を支える要因

日本自動車販売協会連合会のデータによると、2024年1~11月の中国メーカー製EVの新車登録台数は約1万5000台で、前年同期の約8000台からほぼ倍増した。特に比亜迪(BYD)が販売を牽引し、同社の小型EV「シール」は月間販売台数で500台を超える月も出ている。

業界関係者は「中国メーカーは政府の補助金を活用し、日本市場に低価格で投入している。また、ソフトウェアの充実などで若い世代を中心に支持を集めている」と分析する。一方、日本メーカーはEVラインナップの拡充を進めるが、価格面で中国勢に対抗するのは難しい現状がある。

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日本政府のEV普及策と課題

日本政府は2035年までに新車販売のすべてを電動車にする目標を掲げ、EV購入補助金を最大85万円に拡充した。しかし、充電インフラの整備は遅れており、全国の急速充電器の設置数は約3万基にとどまる。欧州では10万基を超える地域もあり、格差が指摘されている。

また、日本メーカーはハイブリッド車(HV)に強みを持つが、EVシフトの流れの中でHVの優位性は薄れつつある。トヨタ自動車は2026年までに10車種のEVを投入する計画だが、中国メーカーの攻勢に対抗できるかが焦点となる。

今後の展望と日本メーカーの戦略

専門家は「中国メーカーの日本市場でのシェアは当面拡大を続けるだろう。日本メーカーはコスト削減と技術革新で巻き返しを図る必要がある」と指摘する。一方、中国メーカーにとって日本市場は依然として参入障壁が高く、アフターサービスやブランド力の強化が課題となる。

日本市場でのEV競争は、価格だけでなく充電インフラやソフトウェア、アフターサービスを含めた総合的な価値が問われる。日本メーカーが伝統的に強みを持つ品質や信頼性を、EV時代にどう生かすかが鍵となる。

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