中国の電気自動車(EV)メーカーである比亜迪(BYD)が、日本市場で販売台数を急増させている。2024年の販売台数は前年比で約4倍となり、日本におけるEV販売の勢力図に変化が生じている。
BYDの日本市場での躍進
BYDの日本法人によると、2024年の累計販売台数は約2万台に達し、前年の約5千台から大幅に増加した。この急成長の背景には、価格競争力の高さとラインアップの拡充がある。特に、コンパクトSUV「ATTO 3」やセダン「SEAL」が人気を集めており、2024年には新型車「DOLPHIN」も投入された。
価格競争力と充実したモデル
BYDの強みは、補助金を活用した場合の実質的な価格の低さにある。ATTO 3は約440万円からと、同クラスの日本車EVに比べて100万円以上安いケースもある。また、航続距離や充電インフラへの対応も進んでおり、消費者のEV購入障壁を下げている。
BYDジャパンの担当者は、「日本市場は品質やアフターサービスに対する要求が高いが、当社の製品はそれに応えられる」とコメントしている。
日本メーカーへの影響
BYDの台頭は、トヨタや日産など日本メーカーのEV戦略に影響を与える可能性がある。日本自動車工業会のデータによると、2024年の日本国内のEV販売台数は約8万台で、BYDはその約25%を占める。日本メーカーは価格競争力の強化や新モデル投入を迫られる。
市場アナリストは、「BYDの成功は、日本のEV市場がまだ成長途上であることを示す。日本メーカーが対応を誤れば、シェアを大きく奪われる可能性がある」と指摘する。



