中国、電気自動車販売が初めてガソリン車を上回る 世界初の快挙
中国でEV販売がガソリン車を初めて上回る

中国自動車工業協会(CAAM)が2025年1月13日に発表したデータによると、2024年の中国における電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)の新車販売台数が、初めてガソリン車を上回った。これは世界の主要自動車市場で初の事例となる。

販売台数の詳細と市場シェア

CAAMの統計によると、2024年の新エネルギー車(NEV:EVとPHVの合計)の販売台数は約1,286万台に達し、前年比35.5%増となった。一方、ガソリン車を含む従来型エンジン車の販売台数は約1,155万台で、前年比18.4%減少した。これにより、新車販売全体に占めるNEVのシェアは52.7%に拡大し、ガソリン車の47.3%を初めて上回った。

CAAMの担当者は「これは中国自動車産業にとって歴史的な転換点であり、世界の自動車産業の電動化をリードする中国の立場を明確に示している」と述べた。

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中国政府の政策と補助金の効果

この急成長の背景には、中国政府の強力な支援策がある。中国政府は2024年、NEV購入に対する補助金や税制優遇措置を拡大し、地方自治体も充電インフラの整備を加速させた。特に、2024年4月に実施された「自動車下郷(車を農村へ)」政策は、農村部でのNEV普及を促進し、販売増に貢献した。

中国汽車技術研究センターのアナリスト、王翔氏は「政府の政策は消費者のNEV購入意欲を大幅に高めた。特に、2024年後半の販売加速は、補助金の期限切れを前にした駆け込み需要も影響している」と分析する。

メーカー別の動向と競争激化

メーカー別では、比亜迪(BYD)がNEV市場で圧倒的なシェアを誇り、2024年の販売台数は約425万台で、前年比41%増を記録した。テスラは中国市場で約91万台を販売し、2位を維持した。また、小鵬汽車(Xpeng)や理想汽車(Li Auto)などの新興メーカーも成長を続け、市場競争は一層激化している。

一方、ガソリン車に依存する欧州や日本のメーカーは中国市場で苦戦を強いられている。フォルクスワーゲンやトヨタは、NEVへの移行が遅れ、販売台数を減少させた。

今後の展望と課題

CAAMは2025年のNEV販売台数がさらに15%増加し、約1,500万台に達すると予測している。しかし、課題も残る。充電インフラの地域格差や、バッテリー原材料の価格変動、欧米による中国製EVへの追加関税の可能性などが、今後の成長に影響を与える可能性がある。

中国政府は2025年もNEV優遇策を継続する方針を示しており、業界関係者は「中国のNEV市場は今後も成長を続けるが、競争の激化や規制環境の変化に適応する必要がある」と指摘している。

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