BYDが内燃機関車生産終了を発表
中国の電気自動車(EV)大手BYDは、2025年までに内燃機関(ICE)車の生産を段階的に終了し、完全な電動車メーカーへと移行する計画を発表した。この動きは、世界最大の自動車市場である中国でのEVシフトを加速させるものだ。
BYDの広報担当者は「当社は2030年までにすべての新車販売を電動車とする目標を掲げているが、その前段階として2025年までにICE車の生産を停止する」と語った。同社は現在、プラグインハイブリッド車(PHEV)とバッテリー式電気自動車(BEV)を主力としている。
世界戦略の一環
BYDの完全電動化は、同社のグローバル展開戦略と密接に関連している。BYDはすでにノルウェーやブラジルなどに進出しており、欧州や南米での販売を強化している。同社は2023年に約300万台の自動車を販売し、そのうち約186万台が電動車だった。
業界アナリストは「BYDの決定は、テスラやフォルクスワーゲンなど競合他社への圧力を強めるだろう」と指摘する。特に中国市場では、BYDは2023年にEV販売でテスラを上回り、首位に立った。
環境規制と補助金の影響
中国政府は2025年までに新車販売の20%を電動車とする目標を掲げており、BYDの戦略はこれに合致する。また、欧州連合(EU)も2035年までにICE車の販売を禁止する方針を示しており、世界的な規制強化がEVシフトを後押ししている。
BYDの王伝福(Wang Chuanfu)会長兼CEOは「気候変動対策とエネルギー安全保障の観点から、電動化は不可避の流れだ」と述べている。



