韓国南部の港湾都市・釜山で12日、世界最大級の国際モーターショー「釜山国際モーターショー2024」が開幕した。今年のショーは、環境に優しい次世代車両に焦点を当て、電気自動車(EV)や水素燃料電池車など、最新のエコカーが多数展示されている。
現代・起亜が新型EVを公開
韓国最大手の現代自動車は、新型電気自動車「アイオニック6」を公開。同車は、同社の電気自動車専用プラットフォーム「E-GMP」を採用し、1回の充電で最大610キロメートルの走行が可能とされる。また、傘下の起亜自動車も、新型EV「EV9」を披露。3列シートの大型SUVで、航続距離は約500キロメートルを誇る。
現代自動車の関係者は「韓国政府のEV普及目標に沿って、ラインナップを拡充している。2025年までに世界で56車種のEVを販売する計画だ」と述べた。
水素車も注目
一方、水素燃料電池車にも注目が集まる。現代自動車は、水素燃料電池車「ネッソ」の改良版を展示。航続距離は約800キロメートルで、水素充填時間は約5分と、ガソリン車並みの利便性を実現しているという。同社は水素社会の実現に向け、水素燃料電池システムの供給も強化する方針だ。
業界アナリストは「EV競争が激化する中、水素車は長距離走行や商用車分野で優位性を持つ。しかし、充填インフラの整備が課題だ」と指摘する。
世界の自動車メーカーも出展
今回のショーには、海外メーカーも多数参加。ドイツのBMWは、高級EV「i7」をアジアで初公開。メルセデス・ベンツも、最新EV「EQE SUV」を展示した。日本のトヨタ自動車は、水素エンジン車の試作車を出品し、内燃機関の可能性をアピールしている。
ショーは、釜山国際展示場(BEXCO)で6月12日から18日まで開催され、一般公開は14日から。主催者は、約50万人の来場者を見込んでいる。
韓国政府のEV普及策
韓国政府は、2030年までに新車販売の33%をEVにする目標を掲げている。そのため、購入補助金や充電インフラ整備など、積極的な支援策を打ち出している。今年の予算では、EV購入補助金に約1兆ウォン(約1100億円)を計上。また、2025年までに高速道路のサービスエリアに急速充電器を設置する計画だ。
現代自動車の広報担当者は「政府の支援も追い風に、EV市場は拡大している。今年の国内EV販売台数は、前年比30%増の20万台を見込む」と語った。



