自民党は、岸田文雄首相が総裁選への不出馬を表明したことを受け、9月12日告示、27日投開票の日程で総裁選を実施する方向で調整に入った。複数の党関係者が明らかにした。岸田首相の不出馬により、後継を巡る争いは混戦模様となっている。
岸田首相不出馬の衝撃
岸田首相は14日、官邸で記者団に対し「新しいリーダーを選ぶための総裁選に全力を尽くす」と述べ、自らの出馬に含みを持たせたが、党幹部によると、その後不出馬の意向を固めた。理由として、派閥の政治資金問題による党の信頼回復を優先し、自らが身を引くことで新たな体制での再出発を図る狙いがあるとみられる。
総裁選日程の詳細
党総務会で正式決定する日程は、9月12日告示、27日投開票が有力視されている。これにより、選挙戦は約2週間の短期決戦となる。立候補届け出は12日午前10時から午後5時まで党本部で受け付ける。投開票は27日午後に党本部で行われ、即日開票される見通し。
主な候補者の動き
現時点で出馬に意欲を示しているのは、河野太郎デジタル相、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相の3氏。このほか、上川陽子外相や茂木敏充幹事長、高市早苗経済安全保障担当相らも名前が挙がっている。河野氏は14日、都内で講演し「改革を進めるためには、古い政治を打破する必要がある」と強調。石破氏は同日、国会内で記者団に「国民の信頼を取り戻す覚悟がある」と語った。小泉氏は「環境と経済の両立」を掲げ、若さをアピールする。
混戦模様の選挙戦
岸田首相の不出馬により、派閥の垣根を越えた候補乱立が予想される。従来の派閥力学が機能しにくく、地方票や議員票の獲得が鍵を握る。党内では「過去に例を見ない大混戦になる」との声が上がる。各候補は15日以降、正式な出馬表明を行う見通しで、選挙戦は本格化する。



