AIスタートアップ、東京に新拠点 5G活用で遠隔医療実証へ
AI新興、東京拠点で5G遠隔医療実証

AIスタートアップのメディカルAI社(東京都港区)は18日、東京・渋谷区に新たな研究開発拠点を開設し、第5世代移動通信システム(5G)を活用した遠隔医療サービスの実証実験を2026年秋から開始すると発表した。同社はこれまで画像診断支援AIの開発に注力してきたが、今回の拠点開設により遠隔診療や手術支援など、より高度な医療分野への進出を目指す。

新拠点の概要と実証実験の内容

新拠点「メディカルAI渋谷ラボ」は、渋谷駅から徒歩5分のオフィスビルに設置され、延べ床面積約500平方メートル。総投資額は約5億円で、うち約3億円は東京都の補助金を活用する。実証実験では、5Gの高速・大容量・低遅延という特性を生かし、遠隔地の患者のバイタルデータをリアルタイムで収集・分析するシステムを開発する。具体的には、遠隔地の診療所と連携し、心電図や血圧、体温などのデータを5G経由で送信し、AIが異常を検知した場合に専門医にアラートを送る仕組みを構築する。

5G医療の課題と展望

同社の佐藤健一CEOは、「5Gの低遅延性能を活用すれば、遠隔地でも専門医がまるで目の前にいるかのような診療が可能になる。特に過疎地域での医療格差解消に貢献したい」と述べた。実証実験は2026年9月から2027年3月まで実施し、東京都内の5カ所の診療所と連携する予定だ。総務省のデータによると、2025年時点で日本の5G人口カバー率は約95%に達しており、医療分野への応用が期待されている。一方で、医療データのセキュリティやプライバシー保護、5G基地局の整備状況など課題も多く、実用化にはさらなる検討が必要だ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

今後の事業展開

メディカルAI社は、実証実験の結果を基に2028年度中のサービス開始を目指す。また、今回の拠点開設を機に、東京大学や慶應義塾大学などの研究機関との連携も強化し、AI技術の医療応用に関する研究開発を加速させる方針だ。同社は2025年にシリーズBラウンドで総額20億円の資金調達を実施しており、今回の投資はその一部を充当する。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ