経営危機に陥っている日本製鉄が、半導体向け高純度材料の生産能力を増強し、巻き返しを図る方針だ。同社は、半導体製造に使われる特殊ガスや薬液の供給拡大に着手する。
データセンター需要を追い風に
世界的なデータセンター投資の拡大に伴い、半導体需要が急増している。日本製鉄は、こうした需要を取り込むため、2026年までに生産能力を現在の2倍に引き上げる計画を明らかにした。
同社は、素材分野での競争力強化を経営再建の柱に据えており、今回の増産投資はその一環と位置づけられる。
経営再建への布石
日本製鉄は、主力の鉄鋼事業の低迷により経営が悪化。2024年3月期には最終赤字を計上する見通しとなっている。こうした中、成長が見込める半導体材料事業へのシフトを加速させている。
同社は、半導体向け材料の研究開発にも注力し、次世代半導体向けの新素材の開発も進めている。これにより、高付加価値製品の比率を高め、収益基盤の強化を目指す。



