東京でナウマンゾウ化石展「原宿標本」特別公開 8月29日から
東京でナウマンゾウ化石展 原宿標本特別公開 8月29日から

東京都千代田区立日比谷図書文化館は、2026年8月29日から10月18日まで特別展「発見された東京の化石」を開催する。同展では、東京の都心部で発見された貴重な化石の数々が一堂に会する。

ナウマンゾウの「原宿標本」が特別公開

目玉となるのは、ナウマンゾウの「原宿標本」の実物化石(切歯、臼歯、大腿骨など)の特別公開だ。この標本は1971年、地下鉄千代田線の明治神宮前駅工事中に、神宮橋の橋桁から21メートルの深さで発見された。ほぼ一頭分のナウマンゾウの化石が同じ場所からまとまって出土したことで、当時大きな話題を呼んだ。

また、首都高速道路建設に伴い英国大使館前(半蔵門脇)から発見されたナウマンゾウの化石や、全身骨格標本製作の参考となった中央区日本橋浜町の「浜町標本」のレプリカ(頭部のみ)も展示される。八王子市教育委員会所蔵の同標本は、ナウマンゾウ研究において重要な位置を占める。

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東京の地層が語る太古の海

展示では、陸の生物として絶滅したナウマンゾウやヤベオオツノジカなどの大型動物、海の生物では寒冷な海に生息するセイウチや絶滅したトウキョウホタテなどの化石が紹介される。なぜ現在は陸地である東京の都心部から貝やイルカの化石が見つかるのか。その答えは「かつてそこが海だったから」だ。

約258万8000年前から始まる更新世には、地球は氷期と間氷期を繰り返し、海水面の変動により低地が海となったり陸地となったりを繰り返した。同展では、都心部に海が広がっていたことを示す、地下深くから採取した35メートル分の地層(最下部は約33万年前)も展示される。

初公開の貝化石や区内最古の地層も

区内で初めて確認された更新世の貝化石「五番町貝層」も初公開される。これは千代田区の地質史を解明する上で貴重な資料だ。さらに、東京の各区域(千代田区、中央区、渋谷区、文京区、台東区など)から見つかった多様な化石が並び、都市の地下に眠る太古の生態系を垣間見ることができる。

開催概要

会期は2026年8月29日(土)から10月18日(日)まで。会場は千代田区立日比谷図書文化館1階特別展示室(千代田区日比谷公園1-4)。開室時間は午前10時から午後7時(金曜は午後8時まで、日曜・祝日は午後5時まで)。入室は閉室の30分前まで。休館日は9月21日(月・祝)。

入場料は一般500円、大学・高校生300円。区内在住者、中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付添1名は無料(証明書類が必要)。この機会に、東京の地下に眠る太古のロマンに触れてみてはいかがだろうか。

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