グーグル、生成AIモデル「Gemini 3.7 Flash」を発表、性能と効率を両立
グーグル、生成AIモデル「Gemini 3.7 Flash」発表

米グーグルは8月13日(現地時間)、生成AIモデル「Gemini 3.7 Flash」を発表した。性能と処理効率の両立を重視する「Flash」シリーズの最新モデルで、7月21日に投入された「Gemini 3.6 Flash」から約3週間での更新となる。

コーディングやAIエージェント、複雑な文書を扱う知識労働などの性能を引き上げるとともに、複数ステップからなる処理の実行精度を改善した。グーグルは同モデルを「コーディングとエージェント向けで、これまでで最もインテリジェントなワークホースモデル」と位置付けている。今回導入したアルゴリズム上の改善は今後のモデルにも取り入れるとしている。

提供形態と利用方法

Gemini 3.7 Flashは、Gemini APIを通じてGoogle AI StudioやAndroid Studioから利用できるほか、「Gemini Enterprise Agent Platform」「Gemini Enterprise」でも提供する。個人向けには、Google AI Pro/Ultra加入者向けのパーソナルAIエージェント「Gemini Spark」に同日から導入する。

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前モデルからわずか3週間での更新となったが、Gemini 3.7 Flashでは、3.6 Flash公開後に寄せられた開発者からのフィードバックとアルゴリズム上の改善を反映している。

前モデルからの進化

前モデルのGemini 3.6 Flashは、3.5 Flashから出力トークン数や推論ステップ、ツール呼び出し回数を減らし、AIエージェントを低コストで運用できるようにすることを重視していた。グーグルによると、Artificial Analysis Indexでは3.5 Flashに比べて出力トークンの使用量を17%削減し、複数ステップの処理でも、より少ない推論ステップとツール呼び出しでタスクを完了できるようになった。

これに対して3.7 Flashでは、複雑な処理をより着実に進める方向へ改善した。処理上の障害に直面した際の対応や、必要に応じたユーザー意図の確認、指示への忠実性を向上させ、複数ステップの計画やツール呼び出しにより多くの労力を割くという。グーグルは、処理の実行精度を高めることで、人間による監視や処理のやり直しを減らせるとしている。

性能と価格

性能面では、ソフトウェア開発関連のベンチマークで大きな伸びを示した。実運用を想定したコード品質を評価する「FrontierCode 1.1 Main」は3.6 Flashの34.4%から3.7 Flashは43.6%に、長時間にわたるソフトウェア開発能力を測る「DeepSWE v1.1」は48.6%から65.3%に上昇した。Web開発を評価する「WebDev Arena」でもEloスコアが1538から1588となった。グーグルは、より少ないプロンプトで機能的なレイアウトや機能を備えたアプリを生成できるとしている。

知識労働でも、複雑なPDF文書の理解能力を評価する「GDP.pdf」が3.6 Flashの22.0%から3.7 Flashは34.0%に、企業の実務ワークフローを評価する「AutomationBench」が17.0%から30.4%に向上した。グーグルによると、金融、法律、生命科学など情報密度の高い分野における推論の精度も改善している。

API価格は、2026年12月31日までの期間限定価格として、100万トークンあたり入力0.75ドル/出力3.75ドルで提供する。これは3.6 Flashの入力1.50ドル/出力7.50ドルの半額である。2027年1月1日からは入力1.50ドル/出力7.50ドルに引き上げる予定だ。

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