TikTok動画をDisney+で配信へ ディズニーがファンと作品をつなぐ新戦略【D23】
TikTok動画をDisney+で配信へ ディズニーの新戦略【D23】

ウォルト・ディズニー・カンパニーとTikTokは、TikTokで公開されたクリエイターによるディズニー関連動画を、米国のDisney+でも配信する新たなコンテンツ共有契約を発表した。作品のプロモーションにとどまらず、作品とファンやクリエイターの声を一つのアプリ内でつなぎ、継続的な関わりを生み出すことを目指す。

「Verts」で作品発見から視聴までを一元化

米国のDisney+では今年3月、モバイルアプリに縦型動画機能「Verts」を導入。予告編や作品のクリップから気になるタイトルを見つけ、そのままウォッチリストに追加したり本編を再生したりできる。すでにモバイルユーザーの約40%が同機能を利用しており、1人当たりの平均利用時間や1回の利用で視聴するクリップ数、ウォッチリストへの追加も増加しているという。

ディズニーは今後、「Verts」を作品発見のためだけの機能にとどめず、クリエイターによる投稿やオリジナルストーリー、短編コンテンツ、ポッドキャストなどへ広げることも検討している。

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クリエイター動画をTikTokとDisney+で同時配信

TikTokとの提携では、クリエイターが制作したディズニー関連のショート動画のうち、プログラムへの参加に同意した人の動画を、TikTokとDisney+の「Verts」の両方で配信する。対象となるのは、ディズニーをはじめ、ピクサー、マーベル、「スター・ウォーズ」、FXなどのキャラクターや物語を活用したコンテンツ。まずは今後数カ月以内に米国で試験的に開始し、その後ほかの市場への展開を目指す。

D23のプレゼンテーションでは、この仕組みをイベント会場から発信される動画に当てはめて紹介。クリエイターがD23の会場で撮影しTikTokに投稿した動画が、Disney+でも新たなコンテンツとして届けられるケースが例示された。

長編と短編の融合で日常的な利用を目指す

ディズニー・エンターテインメント&ESPNでプロダクト担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるエリン・ティーグ氏は、長編のオリジナル作品に代わるものはないとしたうえで、短い解説やクリップが作品を補完する存在になっていると説明。ライブスポーツとその周辺で生まれる解説や分析の関係を例に挙げ、「そうした体験を融合し、人々が欲しいものを欲しいときに瞬時に届ける方法を考えることが課題」と、長編と短編を組み合わせた視聴体験の可能性を語った。

また、ディズニーとTikTokは共同で「Disney Creator Ambassador Program」も展開。優れたクリエイターに特典や限定イベントへの参加機会、キャリア形成の支援などを提供し、次世代のクリエイティブ人材との関係を築いていく。プレゼンテーションでは、ショート動画で活動するクリエイターが将来的にDisney+で自身の番組を持つ可能性にも言及された。

日本での導入は未定だが、TikTokとの提携と「Verts」の拡充は、Disney+を作品を見るだけでなく、作品を発見しファンの反応まで楽しめる場所へと発展させる取り組みとして注目される。

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