ギャラップ社の調査「State of the Global Workplace 2026」によると、世界のマネジャーのエンゲージメントは2022年の31%から2025年には22%まで低下した。同社は「組織エンゲージメントのばらつきの70%はマネジャーの状態で説明できる」としている。
日本の従業員エンゲージメントは7%で世界最低水準にある。また、Webサイト「労務SEARCH」の2025年の調査では、56.7%が自社の管理職の「罰ゲーム化」を実感し、63.3%が「管理職になりたくない」と答えている。
AIで業務負荷が減れば、管理職は楽になるのか
AIによる業務効率化が進めば管理職の負担も減るという期待があるが、現状その効果は限定的だ。AIで作業時間は削れているが、業務全体で楽になったと実感する管理職は少ないという調査が報告されている。
問題は業務負荷だけではない。管理職の負担はピープルマネジメントの難しさによって増えている。その理由は3つある。第1に、メンバーがこれまで以上に違う動機で働くようになった。価値観や働き方が多様化し、画一的なキャリアパスやモチベーション施策では人は動かない。動機の数だけ、向き合い方を設計する必要がある。加えて、ハラスメントとして受け止められるラインも個別化しており、配慮すべき変数は確実に増えている。



