東京最大手のタクシー会社である日本交通は7月13日、マルウェア感染による不正アクセスでシステムが停止し、配車サービスなどに影響が出ていると発表した。同社は公式サイトで「弊社システムへの不正アクセスによるシステム停止に関するお詫びとご報告」を掲載し、経緯と現状を説明している。
不正アクセスは7月11日未明に発生
日本交通の発表によると、不正アクセスは7月11日未明に発生し、原因はマルウェア感染とされている。同社は不正アクセスを検知後、被害拡大防止のため直ちにシステムを遮断する緊急措置を講じた。この影響で、以下のサービスが停止し、オンラインおよび電話による配車手配が利用できなくなった。
- ハイヤーWEB受注・予約管理システム
- 電話によるタクシー配車サービス
- 一部の社内向けシステム
なお、タクシーアプリ「GO」は影響を受けておらず、アプリ内で会社指定に「日本交通」を選択することでタクシーの手配が可能だとしている。同社はサービス復旧までの間、この方法での注文を呼びかけている。
個人情報漏洩は未確認、調査継続中
個人情報およびデータ流出については、外部の専門機関と連携して調査を開始した。これまでの調査では情報漏洩は確認されていないが、今後確認された場合は速やかに発表および個別連絡を実施する予定としている。
攻撃グループの犯行声明は確認されず
セキュリティメディアBleeping Computerの調査によると、7月13日時点で本件攻撃を公表した脅威アクターは確認されていない。日本交通の発表と矛盾はなく、マルウェアによる被害は限定的だった可能性がある。
復旧作業を継続、なりすましメールに注意
日本交通は今後、安全な環境で復旧作業を進める方針だ。サービスの再開スケジュールは未発表だが、進捗および復旧状況がわかり次第、Webサイトで公表する予定。同社は顧客に対し、セキュリティ対策の強化を求めるとともに、日本交通を装った不審なメールに注意し、添付ファイルやリンクには触れないよう呼びかけている。



