2026年度上期アクセス1位は「壊れないHDD」、生成AI市場再編と運用・セキュリティの半年を振り返る
2026年度上期アクセス1位は「壊れないHDD」、生成AI再編と運用・セキュリティの半年

2026年度上期(4〜9月)は、生成AI市場の勢力図が大きく塗り替わり、長年IT部門を支えてきたメインフレームが転換点を迎え、そして足元では変わらないセキュリティ脅威が続く——そんな激動の半年間でした。

海外調査レポートや企業の発表など、公開情報から業界のいまを切り取ったニュース記事の中で、特に読者の関心を集めた10本を振り返ります。

生成AI市場の再編と、避らぐ「レガシー」の行方

上期のランキングを概観すると、IT部門の関心は大きく3つの潮流に整理できます。「生成AI市場の再編」(2位、6位、9位、10位)、「メインフレームを巡る転換点」(3位、5位)、そして「不変の運用・セキュリティ問題」(1位、4位、7位、8位)です。

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特に注目すべきは、生成AI関連の話題が4本ランクインした点です。6位の「生成AI三極化」が示すように、これまで「ChatGPT」一強と見られてきた市場構造が崩れ、「Claude」の急伸、Geminiの安定、そして2位の「Meta AI」の台頭など、選択肢が一気に広がりました。10位のAnthropic「Claude for Small Business」のように、企業規模を問わず活用できるサービスも登場し、「どのAIを、どう使い分けるか」が経営レベルの論点になりつつあります。

「レガシー更新」の難しさとセキュリティ基本の徹底

もう一つの大きな潮流が、メインフレームを巡る動きです。5位の日立の事業撤退は、国内基幹システムの歴史における一つの節目となりました。しかし同時に、3位の「撤退プロジェクトの7割超が失敗」という調査結果が突きつけるのは、生成AIをもってしてもレガシーからの脱却が容易ではないという現実です。「AIがあれば何とかなる」という期待と、実装現場の厳しさとのギャップが浮き彫りになりました。

一方で、地に足のついたテーマも根強い関心を集めました。1位の「壊れないHDD」は、AI時代でもストレージの信頼性という基本問題が変わらないことを示しています。4位のリモートデスクトップ更新や7位の「再起動なし」更新といったWindows運用の話題、そして8位の「8文字パスワードはほぼ無力」というセキュリティ警鐘は、日々の運用に直結する「欠かせない情報」として読み込まれました。

華やかなAIトレンドと、実直な運用・セキュリティ。この両輪をどう回していくか——下期もITmedia エンタープライズは、現場の判断材料となる情報をお届けしていきます。

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