NTTドコモビジネスは9月17日、高性能なGPUリソースとAI開発環境を統合したGPUクラウドサービス「GPUaaS」を発表した。1GPUから利用でき、小規模/短期間のPoCから本格運用まで柔軟に対応する。提供開始は9月30日。
GPUリソースとAI開発環境を統合
GPUaaSは、高性能GPUに加え、AIモデルの開発/学習/推論、検証履歴、データセット、モデルなどを管理するAI開発環境を統合したサービス。AI開発企業、製造業、創薬関連企業、大学/研究機関のほか、Private AI環境を構築したい企業や、自社の業務システム/データ基盤でAIを活用したい企業などの利用を想定する。
NTTドコモビジネスが進めるAIインフラ構想「AI-Centric ICTプラットフォーム」を構成するサービスのひとつとして提供し、生成AIやAIエージェントの活用拡大に加え、データ主権に配慮したソブリンAIの実現を支援する。
1GPUから利用可能、専有GPUとのハイブリッド構成にも対応
GPUリソースはクラウドサービスとして1GPU単位で利用でき、ユーザー自身がGPUを調達したり資産として保有したりする必要がない。小規模なPoCなどから開始し、本格利用時にはユーザー専有のGPU環境へ拡張することも可能としている。
AI/GPUコントローラーも提供する。GPUの割り当てや利用状況の可視化に加え、JupyterLab/Visual Studio Codeを用いた開発環境、学習ジョブの実行/追跡、データセット/モデル管理などをWebブラウザーから利用可能。個別にAI開発環境を構築することなく開発を開始できるという。
また、GPUaaSとユーザー専有GPUを組み合わせたハイブリッド構成にも対応する。両環境をAI/GPUコントローラーで統合管理できるほか、離れたGPU環境同士を大容量/低遅延ネットワークサービス「docomo business APN Plus」などで接続し、大容量データの連携や低遅延でのGPU活用を可能にする。
国内でAI処理からデータ保管まで完結
GPUaaSは「docomo business RINK」などによる閉域網接続に対応し、ユーザー拠点や業務システムとセキュアに接続できる。
さらに、法人向けクラウドサービス「Smart Data Platform クラウド/サーバー」との連携も可能。業務システムのアプリケーション/データベースとの連携や、WasabiオブジェクトストレージへのAI用データの保管など、コンピュート/ストレージ/セキュリティの各種メニューを組み合わせることで、AI処理から業務システム連携、データ保管までを日本国内で完結できるとしている。
これにより、機密性の高い情報を扱う企業などに向け、AIに使用するデータやAI基盤を自国/地域の法制度や企業方針に基づいて管理/運用する「ソブリンAI」の実現を支援する。
NTTドコモビジネスは今後、高性能コンピューティング環境の拡張に加えて、柔軟なネットワークやマネージドサービスを組み合わせ、「AI-Centric ICTプラットフォーム」を拡充する方針。また、「docomo business SIGN」との連携を強化し、ITシステムだけでなくIoT/エッジなどのフィジカル領域まで含めたAI活用基盤の提供を目指すという。



