グーグルの生成AI「Gemini」を搭載したスマートスピーカー「Google Home スピーカー」が、停滞気味のスマートスピーカー市場に新たな風を吹き込んでいる。従来のスマートスピーカーは「天気を教えて」「タイマーをセットして」といった単発の指示が中心だったが、Gemini搭載モデルは自然な会話の継続や、日常の情報収集を声だけで完結させる体験を提供する。
朝のルーティンが変わる
レビュー期間中、最も多く使った機能は意外にもシンプルなものだった。朝、「おはよう」と話しかけることで始まるルーティンである。ルーティンは自分で設定できるが、「おはよう」はサンプルとしてプリセットされているもの。天気、交通情報、予定、ニュースなどを順番に読み上げてくれる。
これを元に、筆者は通勤時に使う交通情報などを追加した。機能として見れば特別なものではない。しかし、身支度をしながら情報収集できる快適さは想像以上だ。スマートフォンを取り出して画面を見る必要がない。コーヒーを淹れながらでも、着替えながらでも、その日の情報が耳から入ってくる。
ニュースの読み上げも自然で、AI特有の不自然さはほとんどない。ラジオを聞く感覚に近いと言えば伝わるだろうか。
スマホの仕事を少し引き受ける存在
Google Home スピーカーを使っていて感じたのは、「スマホの仕事を少しだけ引き受けてくれる」存在だということだった。長い文章を書いたり、複雑な調べ物をしたりするなら、今でもスマホやPCのほうが効率的である。しかし、日常のちょっとした情報取得なら、声だけで済ませられる場面は少なくないだろう。
「続けて会話」も思った以上に自然
Geminiならではの進化を最も実感したのは会話体験だった。一度呼びかけると、しばらく会話を継続できるのだ。実際に使ってみると、この待ち時間の設計はたいへんこなれている。「もう1つ聞きたい」と思ったタイミングで追加の質問を受け付けてくれるからだ。
従来のスマートスピーカーでありがちだった、何度も開始コマンド(オーケー、グーグルなど)を言う煩わしさが減っている。音声AIを普段あまり使わない人でも、自然に会話へ入りやすいだろう。



