大阪府と大阪市は2025年4月、全国初となる常設型の生成AIセンター「GAIセンター」を大阪市北区に開設した。この施設は、地域の中小企業やスタートアップが生成AIを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための支援拠点として整備された。
中小企業のAI活用を包括支援
GAIセンターは、中小企業が生成AIを導入する際のハードルを下げることを目的としている。具体的には、AIツールの試用環境の提供、専門家によるコンサルティング、ワークショップの開催、そしてAI人材の育成プログラムを実施する。大阪府の担当者は「中小企業は人手不足やノウハウ不足からAI導入が進んでいない。このセンターがその課題を解決する橋渡し役となる」と述べている。
年間100社以上の支援目標
センターは常設型であるため、企業は随時訪問して相談やデモ体験が可能だ。開設初年度は年間100社以上の支援を目標に掲げており、3年後には500社以上の利用を見込んでいる。また、AIベンダーとのマッチングイベントも定期的に開催し、企業のニーズに合ったソリューションを提供する。
大阪のDX推進の要に
大阪府と大阪市は、このセンターを「関西のDXハブ」として位置づけており、将来的には近隣の府県にも波及効果を期待している。センターの運営は、公募で選ばれた民間事業者が担い、費用は初年度約1億円を予算計上している。大阪市の担当者は「生成AIは産業構造を変える可能性がある。このセンターを起点に、大阪の産業競争力を強化したい」と語った。



