開発2人・2カ月・宣伝費ゼロの『めっちゃカメレオン』が1500万本売れた理由
開発2人・2カ月・宣伝費ゼロ『めっちゃカメレオン』1500万本

日本のインディーゲーム開発者が手がけたPC向けかくれんぼゲーム『めっちゃカメレオン』が、発売から1カ月足らずで世界累計1500万本を売り上げた。開発者はわずか2人、制作期間は2カ月、宣伝費はゼロという限られたリソースから生まれた異例のヒット作だ。

英PCゲーム専門誌『PCゲーマー』は、売上総額が推定約6000万ドル(約98億1000万円)に達すると分析する。英ゲーム情報サイト『ゲームズレーダー+』によると、ゲームアナリストのダニエル・アフマド氏は本作を、2026年において「最多本数を販売し、最速でそこに達したゲーム」と評した。

「塗り絵×かくれんぼ」の新感覚

コンセプトは「塗り絵×かくれんぼ」。プレイヤーは「隠れる側(ハイダー)」と「探す側(シーカー)」に分かれ、マルチプレイヤー対戦を楽しむ。白いボディーに絵を描き込み、ステージのどこかに擬態するという仕組みだ。入念に描き込んで壁の絵画に紛れるも良し、雑に塗って鬼の裏を掻くも良し、高く登って看板の隅に擬態するも良し。限られた時間で準備を済ませ、迫る鬼をやり過ごすスリリングなゲームプレイが特徴だ。

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米ゲーム・エンタメメディア『IGN』も取り上げたように、配信者の間で爆発的な人気を集めている。背景と見分けがつかない巧みな絵を描くプレイヤーと、それを見破ろうとする鬼の攻防が、視聴者を引き込み話題となった。

既存ジャンルに新風

かくれんぼ型の対戦ゲームは長い歴史を持ち、FPSのModとして2000年代から遊ばれてきた。『めっちゃカメレオン』も同じジャンルだが、仕組みを大きく変えた。従来は開発側が用意した小道具に変身する方式だったが、本作ではプレイヤーが自らブラシで体を塗り、何に化けるかは腕前と発想次第。20年放置されたジャンルに新風を吹き込んだ。

本作は6月10日にSteamで専用タイトルとして発売。米国向け価格は5.99ドル(約980円)と低価格で、シンガポールのeスポーツ情報サイト『ゴスガーマーズ』によると、販売数は16日間で1000万本を突破。700万本から1000万本まではわずか4日で到達した。

大作の記録を上回るペース

この販売ペースは、いわゆる「AAA」大作の実績を上回る。同誌は、カプコンの『バイオハザード レクイエム』がシリーズ最速ながら700万本到達に2カ月弱、パールアビスの『紅の砂漠』は600万本達成に約3カ月かかったと指摘する。

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