有人と無人の狭間で感じるセルフレジの緊張感と寂しさ
有人と無人の狭間で感じるセルフレジの緊張感と寂しさ

子供の頃、駄菓子屋のおばあちゃんは飼い猫のミーちゃんを膝に抱き、そろばんを弾いて勘定をしてくれた。商店では、小銭が入ったザルを柱からぶら下げ、おっちゃんが手際よく客の応対をしていた。スーパーでは、大人たちが値段の早打ちを競うようにレジに立ち、子供心に「すごいなぁ」と尊敬のまなざしで見つめていた。

バーコードからセルフレジへ

やがてバーコードを読み取る方式に変わり、「これなら私にもできそうだ」と、アルバイトに憧れたりしたものだ。それがまさか、自分でレジを操作する未来が来るとは想像もしなかった。間違えてはいけないプレッシャーと、頻発するエラー。そのたびに「またか」と言わんばかりの店員の渋い表情が目に入る。私はセルフレジに何とも言えない緊張感を抱いて向き合っている。

動物の鳴き声で決済

ある店では、レジごとにワンワン、ピヨピヨ、メーメーといった動物の鳴き声で決済音が響く。かわいらしいような、肩の力が抜けるような、複雑な気持ちで店を後にする。これが人口減少社会の現実なのだろう。

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今の子供たちの目には何が映り、どんな記憶が残るのだろう。有人から無人へと変わりゆく世界を、少し寂しいと感じるのは私だけだろうか。上原恵理子(43) 徳島県阿南市

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