本連載の出演申し込みフォームから連絡をくれたのは、アシスタントで妻の近藤奈津美さん(仮名、48歳)。夫より7歳年上の姉さん女房である。夫の晴彦さん(仮名、41歳)は専門学校生だった19歳のときにデビューして、大手出版社3社ほどで連載を持っている人気漫画家だ。
35歳で離婚、"プロアシ"として再出発
高校卒業後は電話オペレーターとして長く働いていたという奈津美さん。35歳のときに離婚した過去がある。相手は、ある作家のファン交流サイトで知り合った同い年の会社員男性だった。猛烈にアタックされてほだされた、と明かす。
今回のインタビューはZoomミーティングで行っている。仲良く並んでいる2人のうち、<晩婚さん連載を楽しみに読んでます>と感じの良い文面を送ってくれた奈津美さんはなぜか表情に乏しい。長くうつ病を患っているらしく、朝10時からという時間帯がしんどかったのかもしれない。高校時代から摂食障害になり、一時は体重が100キロを超えてしまったことも。その後は、40キロも痩せたりリバウンドしたりを繰り返しているという。「ノーメイクで申し訳ありません」と言いつつ、一生懸命にインタビューに応じてくれた。
「楽天ポイントか、いいゴハンか」
傍らにいる晴彦さんのほうは黒目と黒髪が印象的なハンサムだ。穏やかな笑みを浮かべつつ、奈津美さんと筆者の会話を聞いている。それぞれの左手には結婚指輪が輝いているが、一見、接点が見えない二人がどんな経緯で結婚するに至ったのだろうか。顔も知らずに働く、いまどきの漫画アシスタントとして奈津美さんは晴彦さんの仕事を手伝っていた。ある日、晴彦さんは「楽天ポイントか、いいゴハンに行くか」という2択を奈津美さんに迫った。これは彼女の反応を見るための「脈あり確認」だったという。



