ボーナスで投資を始める方法と配分のコツ、NISAやiDeCo活用法
ボーナスで投資を始める方法と配分のコツ

ボーナスの使い道、貯蓄が76%でトップ、投資は28.7%

夏のボーナス時期が近づくと、「ボーナスで投資に挑戦してみようかな」と考える方も多い。しかし、貯蓄や消費とのバランス、投資方法の選択に悩むことも少なくない。本記事では、ボーナスを賢く使い分けながら投資を始める方法を解説する。投資開始時の注意点やおすすめの投資方法も紹介する。

マイナビニュースが2025年11月に実施したボーナスに関するアンケート調査(対象302人)によると、ボーナス支給がある人の主な使い道(複数選択)は、「預金・貯金」が76%と断トツの1位。次いで「投資・資産運用」と「生活費の補てん」がともに28.7%で並んだ。以下、「外食・ちょっと贅沢グルメ」(27.9%)、「趣味(ゲーム、カメラ、スポーツなど)」(17.8%)が続く。物価高が続く中、将来に向けてお金を「増やす」意識が広がっていることがうかがえる。

ボーナスを3つの役割に分ける:貯める・増やす・使う

ボーナスを賢く活かすには、あらかじめお金に「役割」を持たせることが大切だ。具体的には「貯める」「増やす」「使う」の3視点で整理する。

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貯めるお金:急な出費や万が一の事態に備える「生活防衛資金」と、近い将来の支出(引っ越し、車購入など)に備える役割がある。生活防衛資金は毎月の生活費の3~6ヶ月分が目安だ。

増やすお金:投資信託などを通じて将来のためにコツコツ増やすお金。無理のない金額で長期的に取り組むことが重要だ。

使うお金:趣味や学び、旅行など今を楽しむための支出。住宅ローンやマイカーロンの繰上返済、奨学金返済、子どもの夏期講習代など実用的な使い道もある。

理想的な配分比率は「使う:貯める:増やす=5:3:2」

ボーナスの理想的な配分比率は「使う:貯める:増やす=5:3:2」が目安だ。「増やす」に多めに回すことでインフレ対策にもなる。例えばボーナス60万円なら、使う30万円、貯める18万円、増やす12万円となる。ただしこれはあくまで目安で、自身の状況に応じて調整が必要だ。配分を決める際は、①必要な貯蓄ができているか、②優先度の高い支出(繰上返済、家電買い替えなど)がないか、③残った分を好きなことと投資にどう配分するか、の順で確認するとよい。

「使う」お金の内訳は、家族構成や家計状況により異なる。ローンの繰上返済など優先支出がない場合、「自己投資・学び」に半分、「趣味・楽しみ」に半分とする配分がメリハリをつけやすい。

ボーナスで投資を始める時の5つのポイント

1. 生活防衛資金を確認する:病気や失業など万が一の事態に備え、毎月の生活費の3~6ヶ月分を預貯金として確保しておく。まだ達していない場合はボーナスで優先的に備える。

2. 近い将来使う予定のお金には投資しない:住宅購入の頭金や車の買い替え費用など、3年以内に使う予定のお金は投資に回さない。値下がり時に換金せざるを得なくなるリスクを避けるためだ。

3. 無理のない金額を見極める:余剰資金で投資することが原則。「このお金がなくなっても生活に困らない」範囲で行う。

4. 投資の目的を明確にする:「老後資金として30年後に2500万円」「教育資金として15年後に400万円」など、具体的に設定する。目標から逆算して必要な利回りや投資額を計画できる。

5. リスク許容度を確認する:資産状況、収入、年齢、家族構成、投資経験、性格などにより、受け入れられるリスクの度合いが異なる。投資経験が浅い方はリスクを抑えた商品を選ぶ。

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おすすめの投資方法:NISA・iDeCoとリスク別商品

投資を始めるなら、税制優遇制度の活用を検討しよう。NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益や分配金が非課税になる。2024年スタートの新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、積立・一括投資に対応。多くの金融機関でボーナス月に積立額を増やせる「ボーナス設定」も利用できる。iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金が全額所得控除対象で節税効果が大きく、原則60歳まで引き出せないが老後資金形成に適する。

リスクを抑えたい方には、個人向け国債(国が元本と利子を保証)や債券型投資信託(値動き安定、分散投資効果)が向く。ある程度リスクを取れる方には、インデックスファンド(市場連動、低コスト)やバランスファンド(複数資産に自動分散)が適している。これらの投資信託はNISAやiDeCoを通じても購入可能だ。

まとめ:ボーナスは計画的に3分割して活用

ボーナスは「貯める・増やす・使う」の3つに役割を分け、計画的に活用することが大切だ。まず生活防衛資金を確保し、NISAやiDeCoなどの非課税制度を検討し、自分に合った投資方法を選ぼう。

(文:武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント)