スマホ活用アドバイザーの増田由紀氏(「パソコムプラザ」代表・デジタル推進委員)によると、シニア世代にありがちな「ちょっと困ったLINEの使い方」には、長文メッセージ、誤爆(誤送信)、写真の連投、そしてグループアルバムの誤削除などがある。特にアルバムに関する誤解は深刻で、増田氏の母親も過去にアルバムを削除してしまい、後悔したという。
LINEアルバムに関する2つの大きな勘違い
増田氏は、シニアがよく犯すアルバム関連の誤解として、次の2点を挙げる。
勘違い1:写真がスマホの容量を圧迫する
LINEのアルバムに保存された写真は、スマホ本体に保存されるわけではない。そのため「スマホがいっぱいになる」という心配は無用である。しかし、シニアの中には「写真が多すぎて他の写真が入らなくなる」と誤解し、アルバムごと削除してしまうケースがある。
勘違い2:自分が見ないなら消してもよい
アルバムはグループ全体で共有するものだ。自分だけが見ないと思って削除すると、他のグループメンバーが写真を見られなくなる。しかも、LINEでは「誰が削除したか」が画面に表示されるため、削除したことがすぐにバレてしまう。増田氏の母親もこの勘違いでアルバムを削除し、後で青ざめたという。
シニアのLINEトラブルの背景にある思いやり
増田氏は、シニア世代の困ったLINE使い方の背景には「せっかくだから知らせたい」という気持ちや、忙しい子ども世代への気遣いがあると指摘する。例えば、イベントの写真を送る際に「自分があまり写っていない」と気にしてしまうのも、その表れだ。
こうしたミスは、単に使い方を知らなかっただけの場合が多い。増田氏は「否定するのではなく、『こんな使い方もあるよ』と提案してほしい」とアドバイスする。また、「何もやらなければミスは生まれない。挑戦しているからこそつまずく」と述べ、シニアの挑戦を温かく見守る姿勢の重要性を強調する。
親がLINEを使えることのメリット
増田氏は、親世代がスマホやLINEを使えるようになると、みんなが幸せになると語る。普段の連絡はもちろん、災害時の安否確認にも役立ち、孤立を防ぐことができる。「一人じゃないと思えることが、人を若々しく、前向きにしてくれる」と述べ、親へのサポートを「将来の自分自身への投資」と位置づける。
増田氏の著書『世界一簡単! 70歳からのLINEの使いこなし術』(アスコム)では、こうしたノウハウをさらに詳しく解説している。親からの質問を後回しにせず、今からサポートしておくことが、将来の安心につながるとしている。



