ファーストクラスに乗れるのは、一部のお金持ちだけ――そう思っている人は多いかもしれない。しかし、日々の買い物や固定費の支払いを工夫してマイルを貯め、ファーストクラスで旅行を楽しむ主婦や、ビジネスクラス・ファーストクラスに100回以上搭乗した大学生もいるという。特別な収入がなくても憧れの空の旅を実現する秘訣とは? 『ファーストクラスに乗る人のコツコツ貯める習慣』(ハナ@お得に旅する情報発信/クロスメディア・パブリッシング)から一部を抜粋して紹介する。
主婦や学生でも「情報活用でファーストクラス」に乗っている
ファーストクラスに乗れるのは一部の特別な人だけだろう、と思った方もいるかもしれない。著者はSNSで発信をしていると「情報発信をしているから乗れるんでしょ」とよく言われるという。ただ、SNSでつながった周りの方を見ていると、そうでもないそうだ。
たとえば、著者のフォロワーさんに、お孫さんのいる主婦の方がいる。特別な収入源があるわけではなく、日々の買い物や固定費の支払いをカードにまとめてポイントの取りこぼしをなくしたり、普段のお友達とのお食事の仕方を少し変えてみたり。そんな家庭のやりくりの見直しだけでマイルを貯めて、派手なことは一切せずファーストクラスに乗っている。しかも、SNSでつながったお友達と一緒の搭乗だ。二人分のファーストクラスを同じ便で手配するのはとても難しかったと思われるが、日常の延長線上にある工夫をひとつずつ積み重ねて乗られているという。
もう一人は大学生だ。高校生のときがちょうどコロナ禍で、外にも出られず、同年代の友達と遊びに行くこともできなかったそうだ。その時間をマイレージの勉強にとことん充てて、各航空会社のマイルの仕組み、特典航空券の検索方法、どのルートならどのクラスに空席が出やすいか、というところまで徹底的に調べ上げたと聞いた。今では現役大学生でありながらビジネスクラスやファーストクラスを100回以上乗りこなしていて、渡航先は100カ国近くになるそうだ。
ファーストクラスの実際のイメージ
ファーストクラスはかしこまったお金持ちの世界、というイメージは、実際に乗ってみると案外あっさり崩れるという。著者自身初めて乗ったときはエジプトのカイロ空港からドーハ行のファーストクラスに乗ったが、そもそもファーストクラスのカウンターに並んでいいのかどうか、そのカウンターに入るタイミングからドキドキしていたそうだ。
そして、ファーストクラスの機内はとてもきれいで洗練された空間だという。よくどんな方が乗っているのかと聞かれることもあるが、ほかにどんな方が乗っているのか、実はほとんど分からないのが現状だ。というのも、今のファーストクラスは個室が多くなっているからだ。ほかの乗客の姿が見えるのは、搭乗のときとラウンジにいる間くらいだという。さすがにジャージにクロックスで近くのコンビニに行くようなスタイルの方は見たことがないが、スーツをビシッと着た、いかにもなビジネスパーソンばかりかというと、そうでもなく。意外とカジュアルな服装の方もいるそうだ。
ファーストクラスではないが、以前ビジネスクラスに乗ったとき、有名な方が乗っていたことがあるという。機内ではほとんど食事をとらず、ずっと仕事をされている雰囲気だったそうだ。どこか品のある、凛とした雰囲気の方が多いのは事実だが、路線によって違うとは思うが、見るからに大富豪という方ばかりが乗っているわけではなさそう、というのが正直な印象だという。
情報を活用してコツコツ貯める習慣
著者は周りの方一人ひとりの年収やご家庭の状況を知っているわけではない。ただ、今のSNSには情報が溢れていて、その中から選んだ情報の通りにコツコツとひとつずつ前に進んでいけば、大企業の社長さんでなくても乗れる世界があるという。マイルの貯め方、特典航空券の取り方、マイルが足りないときに購入して補う方法まで、無料で手に入る時代だ。そして著者の周りでファーストクラスに乗っている方は皆さん、派手なことはせず、やれることを毎日少しずつ続けているそうだ。
本書は、旅行系インフルエンサーとしてInstagramフォロワー8万人超の著者・ハナ氏が、普通の主婦からファーストクラス10社以上搭乗するまでに実践してきた「マイルとポイントをコツコツ貯める習慣」を、初心者にもわかりやすく体系的にまとめた一冊だ。「ファーストクラスは富裕層だけのもの」という常識を覆し、日常のポイ活・クレジットカード活用・特典航空券の攻略法から、旅を通じて身につく逆算思考やトラブル対応力まで、旅と人生を豊かにするノウハウと考え方を紹介している。「同じ支出で旅の体験を1.5倍にする」という著者の哲学が詰まった、人生を豊かにしたい人向けの本となっている。