アイリッジは7月9日、銀行アプリに関するアンケート調査の結果を発表した。銀行アプリの利用状況調査は2024年6月5日~6月9日、20歳~69歳の男女1,965名を対象に、詳細な利用実態調査は同6月9日~6月10日、直近1年間に銀行アプリを利用した20歳~69歳の男女329名を対象に、いずれもインターネットで実施された。
保有口座数「3口座」が初めて最多に
保有口座数では、前回調査まで最多だった「2口座」を「3口座」(28%)が初めて逆転した。アプリ利用率は約80%で、前回比6ポイント増加。利用アプリ数も「1個」が減少し「3個以上」が増加しており、メイン口座のみアプリを持つスタイルから、保有するすべての口座でアプリを活用するスタイルへのシフトが見られる。
地方銀行アプリの月1回以上利用者が前年比10ポイント増
月1回以上利用している銀行アプリとして「地方銀行」を挙げた回答者が前年比10ポイント増となり、「その他銀行」を上回った。直近1年での新規口座開設先でも地方銀行が上位に入っており、開設理由として「ライフスタイルの変化」が他行より多く、約30%を占めている。転居・転職・結婚など生活の節目に地域の金融機関を選ぶ動きは根強く、かつアプリ利用まで定着しつつあることがうかがえる。
直近3か月で新たに使った機能は「投資」がトップ
振込・残高確認以外で直近3か月以内に使った機能では、「投資」が約26%で最多、次いで「定期預金」となった。2024年の新NISA開始以降、資産運用への関心が高まるなかで銀行アプリでの投資機能利用が進み、金利上昇に伴う定期預金シフトも新規利用動向に表れている。若年層ほどこれらの機能を使う傾向があり、銀行アプリが「手続き窓口」から「資産形成の入口」へと機能転換しつつある実態が示された。
銀行アプリでのAI活用、過半数が「使ってみたい」
銀行アプリ内でAIにお金の管理や悩み相談を任せることへの意向を尋ねたところ、「使ってみたい」「やや使ってみたい」の合計が56%と過半数を超えた。年代別では20代での利用意向が極めて高く、デジタルサービスへの積極性とAI活用への期待に一定の相関が見られる。
銀行アプリでAIに相談したいこととしては「投資・資産運用の相談」「投資・資産運用の代行」がいずれも40%台で上位を占め、アドバイスの受け取りにとどまらず、実際の手続きや運用行動そのものをAIに委ねたいという期待が浮き彫りになった。



