AI面接に踏み切る企業の本音と就活生の後ろ向きな実態
AI面接に踏み切る企業の本音と就活生の後ろ向きな実態

企業はAI面接に前のめり、就活生は後ろ向き

日本企業の採用現場で、AI面接の導入が加速している。経営コンサルタントの日沖健氏によれば、企業側はAI面接に積極的だが、就活生の間には抵抗感が広がっているという。

ある機械メーカーの人事担当者は、「面接では、質問への回答内容よりも、応募者の人間性・熱意や当社との相性を知りたい。表情・仕草・言葉の調子などからそれらを把握するには、人間のほうが優れている。AIと人間を併用することは考えているが、AIだけというのは現時点では想定できない」と述べ、AI面接の導入に否定的な意見も少数ながら存在する。素材メーカーからは「人に関することを機械任せにするのは、抵抗感がある」という声も上がった。

就活生の本音:AI面接に不安と疑問

就活サイトやSNSでは、AI面接について「面接官の当たり外れがない」「自宅で参加できて便利」と好意的な声がある一方、否定的な意見も多い。「自分が不公平に扱われているのではないか、と不安に思う」「AIは杓子定規なので、自分の良さや人間性がちゃんと伝わるのか、疑問だ」「企業との最初の接点がAIというのは、抵抗感がある。若者はAIを好むというのは、固定観念にすぎないのでは?」といった声が寄せられている。

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マイナビの調査(「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査4月発表<就職活動におけるAI利用>」)によると、就活生の多くは「適性検査のAI化」には賛成だが、「1次面接はWeb面接(人間が対応)」「最終面接は対面」を希望している。つまり、AI面接の導入に企業側は前のめり、就活生は後ろ向きというすれ違いの状況が浮き彫りになっている。

「学歴不問のタテマエ」に潜む評価の難題

企業がAI面接を導入する背景には、採用プロセスの効率化や公平性の向上がある。しかし、AIによる評価は「学歴不問」を掲げつつも、実際には応募者の潜在能力や人間性を正確に測れないリスクがある。日沖氏は、AI面接が「杓子定規」になりがちで、応募者の個性や熱意を評価するのが難しいと指摘する。

企業側はAI面接で初期スクリーニングを効率化したい一方、就活生は人間による評価を望む。このギャップを埋めるには、AIと人間の役割を明確に分担し、透明性のある評価基準を設けることが重要だ。AI面接の導入が進む中で、企業は就活生の不安を払拭するための施策が求められている。

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