AIエンジニア不足解消へ、東大が2027年秋に新学部設立
東大が2027年秋にAI新学部、エンジニア不足対策

東京大学は2027年秋に、人工知能(AI)とデータサイエンスに特化した新学部を設立することを発表した。定員は約100人で、文系・理系の枠を超えた横断的なカリキュラムを提供する。この背景には、日本国内でのAIエンジニア不足が深刻化していることがある。

新学部の概要と目的

新学部は「デザイン・データサイエンス・AI学部」(仮称)と名付けられ、2027年10月の開設を予定している。東大はこれまで、大学院レベルでのAI教育は行ってきたが、学部レベルでの専門教育は初めてとなる。カリキュラムは、数学・統計学の基礎から機械学習、深層学習、自然言語処理などの応用技術までを網羅し、さらに倫理や法律、経済学などの人文社会科学の科目も組み込む。

東大の藤井輝夫総長は、「AI技術の急速な進展に伴い、社会のあらゆる分野でAIを理解し活用できる人材が求められている。本学は文理融合の教育を通じて、新たな価値を創造できるリーダーを育成する」と述べている。

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AIエンジニア不足の現状

経済産業省の調査によると、日本では2030年までに最大約79万人のAI・IT人材が不足すると予測されている。特に、AIエンジニアは需要が高まる一方で、供給が追いついていない。新学部の設立は、このギャップを埋める一助となることが期待される。

また、企業からの期待も大きい。ソフトバンクやトヨタ自動車など、大手企業はAI人材の獲得競争を繰り広げており、東大の新学部卒業生には高い需要が見込まれる。東大は企業との連携を強化し、インターンシップや共同研究の機会を提供する方針だ。

教育内容と特徴

新学部では、1・2年次に基礎科目を学び、3・4年次に専門分野を深める。特に、プロジェクトベースの学習を重視し、実際のデータを用いた課題解決型の演習を多数導入する。また、海外の大学との交換留学プログラムも予定しており、国際的な視野を持つ人材を育成する。

入試は一般選抜のほか、推薦入試や国際バカロレア入試など多様な方式を検討している。東大は多様な背景を持つ学生を受け入れることで、イノベーションを促進したい考えだ。

今後のスケジュール

東大は2025年度中に文部科学省に設置認可を申請し、2026年度に入学試験を実施する予定。新学部のキャンパスは本郷キャンパス内に設置される見込みで、既存の施設を活用しながら、新たな実験室や演習室を整備する。

文部科学省は、AI分野の教育強化を国家戦略の一環として位置づけており、東大の新学部設立を歓迎する姿勢を示している。今後、他の大学でも同様の動きが広がる可能性がある。

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