NTT西日本は、光回線の工事現場に人工知能(AI)を導入し、作業時間を約30%短縮する実証実験を始めた。2025年度の実用化を目指す。同社は、NTTグループ全体で進める「光回線工事のDX(デジタルトランスフォーメーション)」の一環として、AI技術を活用した工事効率化に取り組んでいる。
実証実験の詳細
実証実験は、大阪府内の一部エリアで実施。AIカメラで工事現場を撮影し、画像認識技術を使って作業の進捗状況をリアルタイムで分析する。これにより、作業のムダを発見し、作業員への指示を最適化する。従来はベテラン作業員の経験や勘に頼っていた部分をAIが補完し、作業時間の短縮を図る。
NTT西日本によると、AI導入により、光回線の開通工事で約30%の時間短縮が見込める。また、作業の標準化や品質向上にもつながると期待されている。
背景と今後の展開
光回線の需要は、リモートワークやオンライン動画視聴の増加により拡大している。一方、工事を担う技術者不足が課題となっており、効率化が急務となっている。NTT西日本は、AIを活用した工事の自動化・省人化を進め、人手不足の解消を目指す。
同社は、2023年度中に実証実験の結果を検証し、2024年度には全国展開の準備を進める。2025年度の実用化を目標に、AIの精度向上や他の工事工程への応用も検討する。
NTT西日本の担当者は「AIで工事現場の『見える化』を進め、作業員の負担軽減と生産性向上を両立させたい」と述べている。



