ノーベル賞受賞者を含む経済学者や人工知能(AI)開発者ら欧米を中心とした計200人超の研究者が13日、AIによる経済の急速な変化に各国政府や企業が備えるよう求める共同声明を発表した。声明は、AIが生産性や生活水準の向上に大きく寄与する可能性がある一方で、大規模な雇用喪失などのリスクも存在すると警鐘を鳴らしている。
16人のノーベル賞受賞者が名を連ねる
共同声明に参加したノーベル賞受賞者は16人に上る。米連邦準備制度理事会(FRB)議長も務めた経済学者のベン・バーナンキ氏、ダロン・アセモグル氏、ジョセフ・スティグリッツ氏、ポール・クルーグマン氏ら経済学賞受賞者が名を連ねた。また、米オープンAIや米アンソロピックなどの企業に所属する研究者も参加している。
「今すぐ行動しなければならない」
声明では「今すぐ行動しなければならない」と訴え、AIは今後10年で飛躍的に性能が高まり、18世紀後半から19世紀にかけての産業革命を上回る大規模な変革が、より短い期間で起きる可能性があると指摘。それにより、多くの労働者の雇用が失われるリスクがあり、研究者や各国政府、企業は、AIが社会全体の利益につながるような規制や制度を構築しなければならないとしている。
スタンフォード大教授「私たちの理解をはるかに上回る速さで進歩」
声明のとりまとめで中心的役割を果たした米スタンフォード大学のエリック・ブリニョルフソン教授は、「AIは私たちの理解をはるかに上回る速さで進歩している。少数のためではなく、多くの人に繁栄をもたらすよう導かなければならない」とコメントしている。



