グーグルが2004年に株式公開を準備していた際、共同創業者ラリー・ペイジは株主宛ての書簡で「健全に機能する社会には、質の高い情報への豊富で自由な偏りのないアクセスがあるべきだと私たちは考える」と述べた。グーグルは検索エンジンとしてハイパーリンクの一覧を提供し、ユーザーをオープンウェブへ送り出すことで、この責任を果たしてきた。
しかしAI時代に入り、グーグルはオープンウェブから遠ざかりつつある。検索結果に直接AIが回答を表示する「AIモード」が導入され、従来のようにリンクを経由せずとも情報が得られるようになった。この変化はメディア業界に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
AIモードがもたらした「明らかな変化」
ニューヨーク・タイムズの記事は、AIモードによって検索トラフィックの性質が変わったと指摘する。その結果、多くのウェブサイトへのアクセスが減少し、「グーグル・ゼロ」と呼ばれる状態が生まれている。ユーザーがグーグル内で情報を完結させ、外部サイトを訪れなくなる現象だ。
「グーグル・ゼロ」の指摘に反論
こうした批判に対し、グーグル側は反論を行っている。記事ではその内容を紹介しているが、具体的な反論の詳細は有料会員限定部分に含まれている。
トラフィックの5割以上は人間のものでなくなった
記事はさらに、現在の検索トラフィックの5割以上が人間によるものではなくなったと報告する。AIやボットによるアクセスが増加しており、メディア業界の収益モデルにさらに圧力をかけている。



