生成AI時代に「自分とは何者か」を探る——脳の役割を検証
生成AI時代に「自分とは何者か」を探る——脳の役割

思考をなんでも生成AIに外注できる時代になった今、「自分とは何者か」という問いが一層重要性を増している。韓国でシリーズがトリプルミリオンセラー(300万部超)となった『全人類の教養大全2』の著者であるチェ・ソンホ氏は、人間の意識をパソコンにたとえながら、自分の脳の役割を検証する必要性を説く。

意識が世界を再構成する

意識があることで人間は目の前に広がる「外」と、「内」にある精神を統合して、自分を基準にして世界を再構成することができる。また、「いまここで生きている私」は、時間の流れのなかでは「人生」という形で存在し、目の前にある空間のなかでは「意識」として認知される。チェ・ソンホ氏は「意識を知ると、世界は神秘的に見えてくる」と述べる。

人間の精神をパソコンにたとえる

人間の精神をパソコンにたとえることには批判もあるが、内面世界を把握するのに効果的だとチェ氏は指摘する。まずハードウェアとしての身体。ノートパソコンのハードウェアは私たちの身体に相当する。キーボードやマウス、小型カメラなどの入力装置は、目、鼻、口、皮膚のような感覚器官に当たる。

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ノートパソコン内部のCPUやメモリー、記憶装置は脳のような役割を果たす。CPUはキーボードやマウスとつながっており、これは脳が感覚器官と神経でつながっているのと同じだ。

ソフトウェアとしての精神と意識

電源を入れるとモニターが明るくなる。物質で構成されたノートパソコンに電源が入った状態は、人間の身体に精神が宿っているのと似ている。しかし、電源だけではパソコンは動かない。画面に何かを表示するにはOS(オペレーティング・システム)が必要だ。Windows、Mac OS、Linuxなどがその役割を担う。

人間にとってこのOSに相当するのが意識であり、精神のさまざまな変化は意識の上に現れる。意識は精神が発現するための内的世界を開いてくれる。チェ氏は「頭の中にあるモニターに映っているもの」として、私たちが意識を通じて世界を認識していると説明する。

自分とは何者か——生成AI時代の問い

生成AIが思考の外注を可能にした現代、チェ氏は「自分とは何者か」を探るために、自分の脳の役割を検証することの重要性を強調する。AIに「私」の代わりができるのならば、「私」とはいったい何か——。この問いに向き合うことが、人間の意識と存在の本質を理解する鍵となる。

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